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縁もゆかりもない土地のクラブを応援するため、ボッチで名古屋に通い続けた結果……

まず、はじめに。
2022年4月4日AM11:00から『すたすたぐるぐる』の第二弾! 信州編の〝先行販売〟が開始されました!!

準備がひと段落したのは前日の24:00を回った頃。当日も朝から眠い目を擦りながらドタバタしつつ、なんとか先行販売の開始までこぎつけました!

拡散に協力してくださった皆さん、本当にありがとうございます。
初日から多くの方が書籍の購入をしてくださったおかげで、開始2日目には前作の埼玉編の購入者数を超えることができました。

さて、この『すたすたぐるぐる』シリーズですが、音の響きから「スタグルの本なの?」と誤解されることが多々あります。

日本全国すたすたーっと、ぐるぐるーっと楽しくサッカー旅をしよう!!

そう、『すたすたぐるぐる』はサッカー旅の本なんです。

Jリーグのクラブ数は2021年現在57で、40都道府県に存在している。残りの県にもJリーグ加盟を目指すクラブがある。だから、サッカー旅を通じて、全都道府県を回ることができるのだ。(すたすたぐるぐる埼玉編より)

ボールを蹴る音につられていくと、日本全国を旅することができるよ! サッカー旅を通して、日本の中の好きな場所が増えていくなんて素敵なことじゃないか!

『すたすたぐるぐる』は、そんな想いが詰まった本です。

私は茨城県出身です。地元にはJクラブ最多のタイトル数を誇る鹿島アントラーズというクラブがあります。私は幼少期から、父親の影響で鹿島アントラーズを応援してきました。鹿島は地元の誇りです。

ところが私は去年1年間、ひょんなことがきっかけで、縁もゆかりもない土地にある、サッカーでもないフットサルのクラブを応援しはじめました!

■名古屋に通ったのは11試合中……

昨年シーズンを通して応援し続けたのは、愛知県名古屋市に本拠地を構える名古屋オーシャンズ。

2021-22シーズン開催された名古屋オーシャンズのホームゲームは11試合。そのうち、なんと10試合に通うことができました。

東京から、ずいぶん頑張ったのでは?

11月14日に行われたフウガドールすみだ戦だけは、どうしても都合がつかず、家でABEMAを片手に観戦していました。

悔しい! ホーム皆勤賞を狙いたかったな。

名古屋オーシャンズのホームゲームには、選手個人を応援できる年間シートがあります。今シーズンは正直そんなに通えるか自信がなかったので見送りましたが、これだけ通えたなら星翔太選手の選手シート、購入すればよかったなって後悔してます。

もし来シーズンもあるならば、安藤良平選手ことあんちゃんでリベンジしようかな!

東京名古屋間をそんなに往復していたら、お金が足りなくなっちゃうんじゃないの? と心配されることがよくあります。

実は私は高速バスを利用して、名古屋まで通っていました。
高速バスを利用すると片道平均2900円くらいまで抑えることができます。
新幹線も前日までに予約をすればぷらっとこだまで8500円。バスに比べると割高にはなりますが、キックオフが早い時間の時は、新幹線か夜行バス。遅い時間の時は、昼便の高速バスを利用していました。

ちなみに、昨シーズンの名古屋オーシャンズは愛知県のいたるところで試合を開催していましたが、フットサル専用アリーナの武田テバオーシャンアリーナまでは、新宿から高速バス一本で向かうことができちゃうんです!

鹿島アントラーズも東京駅からスタジアムまで直行便が出ています。

バス1本で行けちゃうなんて、鹿嶋も名古屋も一緒じゃん!

そんなノリで東京名古屋間を往復していました。

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■気がつけば仲間がたくさん

私は愛知県に縁もゆかりもない人生を送っていました。応援しようと思った名古屋オーシャンズは愛知県にあるチームだったので、友人を気軽に誘うわけにもいかず、1人ぼっちで通い始めました。

縁もゆかりもないチームだし、SNSで発信するのもなんか違うのかな?

私は鹿島を「オラがまちの自慢のクラブだべ」的なノリで応援していたので、なんとなく名古屋のツイートはしづらいなと思い、こっそりこっそり試合に通っていました。


ところが──。


名古屋オーシャンズのグッズ販売を行っているアスリートライフデザインの新田さんに見つかってしまいます!

元気で明るい新田さんのパワーに圧倒されつつも、見知らぬ土地で大歓迎されて、本当に嬉しかったです!ありがとうございます!!

そこからあれよあれよと新田さんに巻き込まれていくうちに、気がつけば名古屋サポの顔見知りがたくさん増え、シーズンを締め括るラストの全日本選手権では、沢山のサポーター仲間と一緒に試合を楽しむことができました〜!!
いつのまにか知らない土地に知り合いが増え、名古屋に通うのが毎週末の楽しみになりました!!

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オーシャンズがきっかけでTwitterで仲良くなったきゃめちゃんは、名古屋グランパスのサポーター。最後の大会が終わった後にしんみりしながら「次はJのスタジアムで会おうね!」と言ってお別れしました。

その2週間後──。

きゃめちゃんから「カシマ行こうか迷ってるんだよね」と連絡がきました。

そういえば、名古屋グランパスと鹿島アントラーズの試合が4月17日にカシマサッカースタジアムで行われるんだった!

■オーシャンズが繋いでくれたJサポの絆

私は、きゃめちゃんを初めてのカシマに召喚することに成功しました!!

カシマサッカースタジアムで、ホームサポとアウェイサポのやりとりと言えば……。

そう!忘れてはいけない秘密の儀式、密輸!!

カシマはスタグルがとんでもなく豊富なのにも関わらず、アウェイ側にはほとんど出店がないんです。
なので、アウェイのサポーターは鹿サポにホームとアウェイを仕切る垣根の下から、こっそりとスタグルを差し入れしてもらうのです。

私は実はOWL magazineに寄稿するまで、あまり他チームのサポーターとの絡みがありませんでした。なのでこの密輸という儀式、もう15年以上もカシマに通っているにも関わらず、未体験の私。初体験の相手が、いつもは一緒に勝ち負けを喜び合う、オーシャンズサポ仲間。不思議な縁を感じます。今からワクワクしています!

私がきゃめちゃんとやりとりを始めた時「縁もゆかりもないんだけれど、名古屋が好きなので、仲良くしてください」と言ったら、「縁もゆかりもないのにオーシャンズを好きになってくれるなんて嬉しすぎるじゃんね」と、想像の斜め上をいく、とっても嬉しすぎるお返事を頂きました。

きっと名古屋オーシャンズがなかったら、交わることが無かったかもしれないきゃめちゃんとの縁。

好きなチームが増えると新たな世界が広がるんだなと、振り返ってしみじみ思います。ありがとう、名古屋オーシャンズ!

■1年間通い続けて、名古屋が大好きに

私は今まで1回しか足を踏み入れたことがなかった、名古屋に1年間通い続けた結果、縁もゆかりもなかった愛知県が大好きになりました。

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サポーターはあくまでも応援者であり、言ってしまえばサッカー界の脇役といえます。しかしながら、スポーツツーリズムという文脈においては、サポー…

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