今月をもちまして、スタバを退職しました。
始まりは去年の3月
スターバックスには約1年半、アルバイトパートナーとしてお世話になった。
応募したきっかけは「スタバの接客はマニュアルは用意されておらず、パートナー個々人が自分で考えて行動する。」そこに魅了を感じたからである。
当時からコミュニケーション能力に対して、課題を感じていた私はスタバで働けばニッコニコスマイルのキラキラお姉さんに変われるという期待をもって入社した。
働いていて楽しかったこと
スタバの魅力はなんといっても人である。
心暖かい人が多し、学生もしっかりとした考えがあって入社しているので(でないと面接で落とされる)、仕事に対する士気が高い人も多い。
入社する前は「お客さんの前では笑顔振りまいているけど、従業員同士は仲が悪いとかあるんじゃないの?」とか思ってたりしたが、そんなことはなかった。(少なくとも私の店舗では)
決して気が合う友達だけでワイワイしているような集まりではなく、話の輪に入れずに携帯を触るしか出来ない私にも気さくに声を掛けてくれた。そこには、パートナー 一人一人をチームの一員として受け入れてくれる優しさがあった。こういう思いやりがコミュニケーションの本質であることを学ばせて頂いた。
あとは、コーヒーの勉強ができたのも良かった。
入社前はクソまずい飲料としか認識していなかったコーヒーでも、知れば知る程好きになるのである。(美味しくなるとは言っていない)
産地によって味に違いがあること、ミルクやフードとの相性を丁寧に教えてくれるため、好奇心が先行してコーヒーを楽しめるようになった。
なぜスタバを退職するのか
一言でゆうと「スタバらしさを求められることに、しんどさを感じてしまった」ことが大きい。
スタバの接客に正解はないとはいうものの、やはり世間がイメージするような
「スタバのお姉さん像」は求められる。
毎出勤前に「お客様との繋がり」というようなテーマで対話し、
それを体現できているのかが人事考課の際も最重要視される。
普段の買い物中、店員さんに話しかけないでくれと願う私にとって、
ドライブスルーでコーヒーを買いにきたお客様に「今日はお出かけですか?」と
会話することに意味を見出せなかった。
コミュニケーション能力の向上という課題を持って入社したのにも関わらず、
お客さんに愛想を振りまけない自分を他のパートナーと比較するうちに
自分の欠点を強く認識し、ますます自己肯定感が低下してしまっていた。
スタバで学んだこと
コミュニケーションの形は多種多様であること。
私は今まで、コミュニケーション能力が高い人=明るくて人見知りのしない、友達がたくさんいる人といったイメージをもっていたし、
それがあるべき姿だとも思っていた。
でも、明るくて友達がたくさんいても一方的に相手の気持ちや意図を汲まずに話してしまう人たちもたくさんいる。そういう人たちは相手への思いやりが欠けているため、コミュニケーションが高いとは言えないよね。
私はヒトの内面的な部分に深く向き合い、相手の意図を想像して言葉を考えながら紡いでいくタイプである。(と思っている。)
相手を思いやるということがコミュニケーションの本質であるならば、
ある種私もコミュニケーション能力が高いのかもしれない。(笑)
そしてこれから
自分の気質を変えるのではなく、活かしていきたい
スターバックスで働く以上、後者よりも前者のようなコミュニケーション能力がより評価されやすい。なぜならお客さまとの"一瞬"のつながりの中に、心地よさを感じてもらう必要があるためだ。
こういった環境下では弱みを改善しなければという思いに駆られてしまっていた。
そうして自信を失い、行動できずにいるくらいなら、強みを伸ばすというアプローチを取ってみても良いのではないだろうか。
しかも強みを伸ばし、自己肯定感を向上させることで、人とのコミュニケーションは案外良い方へ変わっていったりもする。
だから私は、じっくり時間をかけながら自分の考えを綴るnoteという場所で、
自分の強みを磨いてそれを発信していける人になりたいと思った。
最後に
総括すると、正直楽しいことよりも精神的にしんどいことや悩む事も多かった。
でもここに学びを記すことができるのは、スターバックスで働けてよかったということなのだと思う。
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