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<シャープピーク Sharp Peak> ~ 香港一の名峰に登ってみた |香港の離島や山々をめぐる会②<4分読み切り>

こんにちは、パンダバスです🐼今週も「知らなかった香港」、ハイキングに行ってきたのでお伝えします👏
最後までお付き合いください!

▶いざシャープピークへ

HIMA会 第2回目の活動は、一部の隊員の陰謀により、あのシャープピーク(Sharp Peak)へ行くことに、決まっていたようです🦈鋭く道は険しくも、登った時の達成感は格別…。気になります。

※ HIMA は Hong Kong Island and Mountain Associate の略称です。

香港一の名峰と云われているシャープピーク。HIMA隊員4名で臨みましたが、はたしてその結果は…。

まずはお約束の地図上での場所確認です。その山は香港新界地区東端に位置しております。
海鮮街で有名な西貢を通り過ぎ東郊野公園(日本で言う国立公園)に指定されている山です。

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九龍の中心から公共交通機関で1.5時間程の距離となりまして地の果て感があります。金融の街香港であることを忘れてしまいそうです。

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鋭く尖がっている山がありますね。全部尖っているな~、という感想はみな同じです。
そこが「シャープピーク」で、ここの頂点を目指します。

標高は468mとそれほど高い山では有りません。因みに香港一高い山は大帽山(たいもーさん)と言って標高957mです。

ではなぜこの山が香港一の名峰と云われているのでしょうか? それは …

①ご覧の通り山頂が尖がっておりこのあたりのランドマーク的なかっこいい山となっていること
②日本の槍ヶ岳を思わせる急勾配な登山となり香港国内では登りごたえのある険しい山であること
③標高が思ったより高くないので少し頑張ればわたしも登れるかなーと期待を抱かせる山であること
④まわりにこれ以上高い山がないので山頂からは360°のパノラマビューが楽しめること

という訳で HIMA 隊員4名が挑戦する事となりました。  

九龍の街中からはMTR(地下鉄)彩虹駅まで進みそこから緑のミニバス(1A)で西貢の街まで行きます。所要時間30分。

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西貢の街の真ん中にあるマック前から今度は登山口の「西湾亭」 まで直通のローカルバスに乗り換えです。

バス停は写真の様なワイルドな時刻表しか目印が有りませんので見逃し注意です。ミニバス番号は29Pと手書きであります。

こちらも30分程の乗車時間です。 車内では登山に向けた完全武装の山男達で溢れているのかと思いきや子供連れのご家族などもいて安どの表情を浮かべる4人。

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登山口の「西湾亭」 到着です。 バス同乗の家族連れなど賑やかで楽しそうな雰囲気に包まれています。


▶いざ登頂開始

色々な期待が膨らみます。では早速スタート!!

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入山して30分、まだまだ元気です。 一山超えて川を渡り。。 

道を野牛に遮られ。。

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めげずに一山向こうのビーチを目指し。。。

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(シャープピーク山頂は雲の中) 

ビーチではお決まりのドローンを飛ばします✈

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(無人島生活感がありますね!)

ビーチを私たちだけでで独占状態。 気持ち良かったです。 潮が引いており海が左端に少ししか写ってないのはご愛敬…。 

次に進むとビーチ横の5m程の橋が前夜の嵐で決壊しており先に進めず。

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仕方なく水路を強行突破。 ん~サバイバル感溢れる行程。

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対岸の浜茶屋風レストランにて小休憩。

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(青がきれいな景色ですね~)

次々と川を渡って来る登山客を見ながらの昼食です。

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浜茶屋にしてはメニューも充実。お腹も膨れて再出発!

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更に30分進むと勾配がきつくなってきましたが路面は舗装されておりまだまだ大丈夫。ここまで隊員の残存LIFEマーク70%…。

余裕です。いよいよシャープピークに向かう分岐点の休憩所ににつきました。 

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このあとは階段をひたすら登ります。黄色の注意書には「体力に自信なかったらやめときやー」と記載あり。見ないふりして先に進みましょう。

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急な階段が容赦なく続きます…。目に見えて残存LIFEマークが減っていってる模様。登り切った所に少し広場がありまたまた注意書が。

これ以上進むとまじ危険やからやめときやー」 と記載あり。やや不安気な表情を隠せないものの更に先に進みます。そして後にこの注意書きの意味を理解し、後悔することになるとはまだ誰も知らなかったのです💦

もう少し進むと雲に隠れていたシャープピークの頂上が遥か頭上に見えてきます。まだスタート地点なのではないかというレベルで、山頂が遠くに見えます。

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(ちょっと眺めはマッターホルンみたいです。)

この頃から太陽も顔を出してきて登ってきた方角を綺麗に映し出してくれてます。

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いよいよ目の前に急勾配の壁が立ちはだかりました。 もう少し近づくとえげつないロッククライミング的な登山の始まりです✋

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はやる気持ちを抑えて、ひとまず何も考えずに心を無にして登ります。しかし残存LIFEマーク5%。 体の警告音が鳴りやみません! ゴールはもう少しです!

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ここでダウンか、と思われましたがいったんは気分転換です。山の中腹からのドローン撮影です!こちらYouTubeにアップしています💛

*機材名 DJI Mavic Air
注)香港国内ではドローン使用できる場所が限られています。

ドローン休憩で少し体力を回復したので、最後のひとふんばり!ロッククライミングをしていきます。

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頑張ったからこそみえる景色がある、山登りの醍醐味!やっとこ山頂に到達しました👏👏👏

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360度のパノラマビューは登った人のみ楽しめるご褒美です✨


▶本当の闘いはここから…?

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きれいな景色を楽しんだ後は、下山です。下りは高所に対する恐怖と、残された体力の戦いです。残存LIFEでいうとすでに3%、早めに山を下りたいところです。

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登りもかなりきつかったものの、下山のほうが体力を消耗した気がします。みなさんも体力の配分にはご注意ください!

さて、冒頭に体力のない人はやめてください、という忠告を軽く見ていたからか今回はバラバラでの帰宅となりました。全員が無事に帰ってくることが出来て本当に良かったです。島にはフェリーでアクセスしますが帰りのフェリーを逃すと帰れなくなるなど大変です。自分と仲間と相談してくださいね🐼

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(何とか全員、赤径の船着き場にたどり着きました。)

復路は少し楽をしてショートカットで船を使って黄石のバス停まで行きます。 バス停で飲んだ冷えたコーラは今まで飲んだものの中で1番の味がしました。
砂漠の水はおいしい、と同じ理論ですね~。皆さんもぜひキンキンのコーラをどうぞ!

シャープピークは、日本からお越しのトレッキングツアーでも利用されている有名な当コース。 シニアのおじ様やおば様でも登頂されているのは山になれた方々だからでした。鍛錬不足の我々には 照り輝く太陽急勾配のロッククライミングのダブルパンチは厳しいものでした…泣 

もし興味がありトライされたい方は是非、冬場の12月以降がオススメです!水は余裕を持って2リットル以上持参、栄養補給も欠かさずに。

あまりの疲労度にもう2度と行かない! と思っていましたが疲れが抜けこうしてnoteに記述しているうちに、もう一度トライしてみてもよいかなー と思える様な不思議な魅力を持った山でした。みなさまもよろしければぜひチャレンジしてみて下さい🐼👏

山に登りたい!そんなあなたはこちらもチェック!(⇩)最後まで読んでいただいてありがとうございました👏

https://www.pandabus.com/hongkong/-ar-HKG/-tr-HKG_SPS

そして、YouTubeチャンネルの「お散歩☆香港」シリーズでも、このシャープピークに関しては5本ほど動画をUPしていますので、今度チャレンジを予定されている方は、是非ご覧ください。

それではまた来週~!

- Fin -


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