分散型ID（DID）フィールドの全般レビュー

0xpanda alpha lab

2022年9月1日 22:53

ブロックチェーンをベースとした分散型IDについて、以前以下の記事で概要や本質などを紹介しました。今回、このフィールドのカテゴリーやプロジェクトを紹介します。

DIDのプロジェクトのカオスマップ

shreyjain.ethさんがこのフィールドをきれいにカテゴライズしているカオスマップと関連のカテゴリー説明の記事を出しています。これを中心に紹介します。

(shreyjain.ethさんの記事）
https://mirror.xyz/shreyjain.eth/TyBzMOegl3rMNxpAFoJ36MjE0pGfdLcrVCBgy-x3qS8

８つのカテゴリーで分類したDIDフィールド

Ownership
- 基本的にはEtherscanのような、オンチェーン情報です。ウォレットを介したオンチェーン上のさまざま取引情報であり、Cryptoの売買やFT、NFTなどの所有など
Aggregators
- マルチチェーンにおける複数のウォレットの情報を一元化にするサービスです。断片的な情報を集約し、よりそのIDのアイデンティティを印写されます。
Governance
- スナップショットのような投票ツールが最も代表的なサービスです。ウォレットを接続するとすぐに各プロジェクトやDAOのガバナンスに参加（投票）することできます。ウォレット中はトークンの数は票の重さに比例します。投票結果は最終的にプロジェクトあるいはDAOの意思決定を導きます。
Bounties
- Bountiesは報奨金の意味です。DID 検証を通じて最適なユーザーにタスクを正確に配信する仕組みです。
Data Rails
- データレイヤーです。DID によって新しいデータストレージ方法を拡張できます。オンチェーンのキーをオフチェーンのデータストレージにマッピングすることで、個々のユーザーはデータの検出、共有、およびアクセス許可を制御できます。個人は、複数の個人アカウントとデータソースを同じ一意の ID にリンクできます。
Proof of Humanity
- 人間の社会的アイデンティティ検証システムです。PoH は、信頼ネットワーク、リバースチューリングテスト、および紛争解決を組み合わせて、シビル耐性のある人間の名簿を作成します。プライバシーを維持しながら一意の ID を証明する機能を提供することで、DAO のさまざまなオプションを利用できるようになります。例としては、民主的に投票する能力、二次投票を信頼する能力、信頼できる評判システムを構築する能力、公共財に大規模に資金を供給する能力が含まれます。
Endorsement
- Endorsementは承認の意味です。実証済みの方法でオフチェーンとオンチェーンのデータを接続します。この接続することでDAO がオフチェーン活動をより適切に調整し、メンバーの専門的なアイデンティティ情報を表示するのを支援します。
Profiles
Web3で確認済みの専門的または社会的アイデンティティを示すことができます。これは将来の仕事の重要な要素になる可能性があります。ユーザーがオフチェーンのキャリア経験（さまざまタスクの実行体験を含め）と成果を統合できるようにし、DID インフラストラクチャ構築への道を開きます。

プロジェクト紹介

上記の８つのカテゴリにおいて気になるプロジェクトをいくつかを紹介します。一部のプロジェクトは上記の絵にありません。

Ownership：Showtime

最大のNFTのSNSの1つで、コミュニティでは誰でも無料でNFTを作成およびMintできます。ユーザーが所有し表示するNFT作品は、ユーザーの個人のアイデンティティを構成します。WEB2のBehanceに近いかもしれません。

Aggregators：UniPass

ユーザーの暗号化 ID に基づいてさまざまなレピュテーションシステムを統合し、UniPass でマルチチェーンアドレスやソーシャルアカウントを暗号化して検証します。ユーザーが特定の dApps を使用することで追加の報酬を獲得できるようにします。

Governance：DeepDAO

メンバーシップや運用資産 (AUM) などのいくつかの主要な指標を使用して、DAO を列挙およびランク付けする DAO のデータ分析サイト。

Bounties：Parami

DIDとZK（ゼロ知識証明）プロトコルを使用してSNSアカウントとウォレットを統合 ID に統合し、ユーザーのプライバシーと ID を保護して、個人のID とデータが完全に保護されるようにします。ユーザーコントロールが所有しています。 Parami は、従来のSNSやデジタルメディアからの独占的な広告収入の分配を置き換えるために、ユーザーと広告主の間の直接接続を確立し、プラットフォームの集中化からユーザーの集中化に移行し、DeFi、NFT、DAO などのブロックチェーンツールを使用して Web3 広告価値ネットワークを再構築します。

Data Rails：Lit Protocol

分散型 ID ベースの暗号化とアクセス制御を提供します。アプリケーションに Lit Protocol を追加し、オンチェーンデータ (特定の NFT の所有など) を「キー」に変換して、ユーザーがエクスペリエンスにアクセスし、分散型 Web に保存されているプライベートデータを復号化できるようにします。

Proof of Humanity：BrightID

Web3時代の分散型社会的アイデンティティ認証システムで、主にイーサリアムをベースに開発され、オフチェーン会議ビデオなどの非プライベート情報チャネルの認証方法も組み合わせています。 BrightID を通じて、個人は身元情報などの機密情報を提出する必要はありませんが、知人間の信頼メカニズムを通じてチェーン上のアカウントを認証します。

Endorsement：Coordinape

DAO メンバーが互いに報酬を与え合うことを許可することで、コミュニティの支払いがより公正かつ透明になります。サークルの貢献者は、お互いの価値を直接認識し、よりまとまりのある生産的なコミュニティを構築します。

Profiles：POAP

ユーザーは、自分のライフイベントを記録するトークンを生成し、その過程でデジタル ID の一部にすることができます。同様に、イベントの主催者は、参加者にトークンを送信することで、他者のスキル、性格特性、または成果を積極的に実証することができます; これらの証拠は、ピアレビューまたはチェーン上のイベントの評価を通じて検証できます.

最後に

オンラインとオフライン、さらに、オンチェーンとオフチェーンの中、私たちのオンラインアイデンティティはますます複雑になります。これらの ID が複数の集中型システムに格納されると、管理がより困難になります。分散化はこれらの問題を解決し、将来への影響は非常に大きくなる可能性があります。

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