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【6月2日】取り立てて特徴のない18才フリーターと、彼の日記 「大学とオレ」

いつもどおり。
朝ブルーベリートースト。7時からバイト。休憩でパンとタバコ。4時から立ち読み。5時帰宅。

夜、トシさんの後輩の小林さんという方が来てオレに話をしに来た。
小林さんは大学のことを熱心に話してくれた。大学のすばらしさ、楽しさ、大切さ…。
大学に行くと本当にいろんなメリットがあるということがわかった。でも、それはある程度知っていたことだ。オレの心に響きはしなかった。

でも、小林さんの話を聞いていて一つ、気付いたことがあった。
それは、浪人というのは本当にキツイんだな、ということ。
そして、オレは浪人生活から逃げてこんなところまで来ているのかも知れない、ということ。
オレは今まで浪人の方が楽な道だと思っていた。そっちが逃げ道だと。でも、そうじゃないのかも知れない。


絶対の自信を持って挑んだはずの受験。
そのせいでオレは自分の負けを今だに認めることができないのかも知れない。現実を受け入れることができないのかも知れない。
一年浪人して果たして成功するのだろうか…。
そんなふうに、オレは大学受験に対して臆病になっているだけでは?もしそうだとしたら、今のオレは完全に逃げていることになる。オレはそれに気づいていながら駄々をこねているだけなのか?
わからない。

…いや、本当はわかっているのかも。
でもだからといって、明日からこの生活をやめるわけにもいかない。とにかく今できることは、ひたすら頑張ることしかない。
この道が逃げ道じゃないとするならば、この道は険しいはずだ。だから今、オレはどんどん自分を追い込むんだ。ボロボロになるまでやってやる。そうしたら何か見えるかもしれない。

今はただガムシャラに走る。走った先が行き止まりなら、分かれ道まで戻ってやり直せばいい。
もしかして、このままガムシャラに走り続ければ、自分の行くべき所にたどり着いているかも知れないだろ。

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