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主語の8割が他人になると、人は心を病んでしまう—境界性パーソナリティ障害の彼女・妻を持つ人へ

オリジナル記事掲載日:2019年1月21日

2018年、なぜか
「境界性パーソナリティ障害の彼女を持つ
彼氏さんから相談メールが送られる」
ことがありました。

一人だけなら
「まあそういう事もあるだろう」
で済んだんですけど、
複数だったので「!?」となりまして。

で、その人達の文章に共通していたのが

「主語の8割以上が『彼女』だった」

ということなんですよね。

はっきりと申し上げますが、
主語の8割以上が自分以外の他人になると、人は心を病みます。

幸せになりたいなら、主語を自分に戻しましょう。
これは誰にでも言えることですよ。
 

* * * * *

主語の8割以上が自分以外の他人って、どういうこと?
とお思いの方もいらっしゃるかも知れません。

通常、主語というのは
「わたしは・・・と思う」とか、
「僕は・・・こうしたい」とか、
自分になるはずなんですよ。

病んでいる人の主語の8割は、だいたい以下のような感じではないかと思います。

「彼女は…」
「彼氏が…」
「夫が…」
「旦那は…」
「妻が…」
「嫁は…」
「子どもが…」
「うちのお母さんが…」
「うちのお父さんは…」
「うちの両親が…」
「おじいちゃんが…」
「おばあちゃんが…」
「兄が…」
「弟が…」
「姉が…」
「妹が…」
「うちの家族が…」
「うちの上司が…」
「うちの部下は…」
「〇〇先生が…」
「友達が…」

この上に「だって」「でも」などがつくと更にやばいですね。
ちょっと例文を作ってみましょうか。

「だって夫がこう言うから…」
「でも彼女はこうしたいって…」

どうでしょうか?
「そんな感じの言葉、
あんまり言ったことないなあ」
「そりゃたまには言うけど、8割までは…」
と思う方は、高い確率で病んでません。
おめでとうございます。

「私は」
「僕は」
「俺は」
「拙者は」
など、自分を差す主語が
ふだんの会話で2割以下の方は、
「病んできているかも知れない」
と思ったほうがいいかな〜とわたしは考えています。


冒頭に書いた
「境界性パーソナリティ障害の
彼女について相談してきた彼氏
(もしかしたら場合によっては
彼女かも知れない)」は、
ながーーーーーいメールを
送ってくるんですけど、

大体その9割くらいの主語が
「彼女」でした。


「で、あなたはどうしたいんですか?」
って思いました。


このセリフ、わたしの敬愛する根本裕幸先生の決めゼリフなんですけど、
いやもう、根本先生を敬愛していなくても
このセリフしか出てこんわ〜というくらい、
主語がほぼ「彼女」。


主語の8割以上が
自分以外の他人になるということは、
「自分」の気持ちは常にないがしろ
ということですので、

自己肯定感がゴリッゴリに削られていって、
病みます。


その鬱々とした気分のまま、
不幸でい続けたいならそのままでOKです。

しかしまあ、そんなことないですよね。
おそらく幸せになりたいですよね。

もし幸せになりたいのなら、
主語を「自分」に変える癖をつけるのがオススメです。

これは境界性パーソナリティ障害の
彼女を持つ人だけじゃなくて、
すべての人に言えることですよ。
主語を「自分」に戻して下さい。

戻せない人は、たくさん自問してください。

「私は、何をしたいんだろう?」
「僕はあの人にこう言われて、どう思った?」
「お母さんはああいうけど、あたしの気持ちは?」
「俺は彼女と、本当はどうなりたいんだろう?」


そして見つけてください。

自分はとても傷ついたこと、
自分はとても悲しかったこと、
自分はとても寂しかったこと、
自分はとても愛していたこと、
自分が本当にやりたかったこと、
自分が本当に言いたかった言葉、

そんなことを。

「自分の声」に気づけるようになったら、
もう幸せに片足突っ込んでますよ。
どうせなら両足突っ込んじゃいましょう。

* * * * *

実は、このあいだから告知している
「クリエイター・カウンセリング」は
この
“境界性パーソナリティ障害の
彼女について相談してきた人たち”
がきっかけでした。

「見知らぬネットの人間に無料で
何とかしてもらおうとしてんじゃねえよ」
とも少ーーーーしだけ思ったんですけど(笑)、
(少ーーーーーーしだけね!笑)

精神疾患の当事者と違って、
「当事者のパートナー」側は
カウンセリングとか行きづらいんですよね。

自分は別に精神疾患に
なっている訳じゃない
(あるいは、なっていないと
思い込んでいる)から。
だけど、一人で抱えきれない。
誰にでも相談できる内容じゃ
ないから、誰にも相談できない。

そんで、行き着いた先が
ここだったのでしょう。
(彼女にこのブログ教えてもらった、
って人もいましたが)

藁にもすがる思いでメールを送ったのに、
「で、あなたはどうしたいんですか?」
ってボコボコにされる彼氏。
今思うと可哀想。

可哀想なんですが、無料でただ
自分のためだけに
他人の時間を搾取しようとするのは
罪だと思っているわたしなので、
すみません。
辛辣にしてすみません。
反省はしません。

ということで、
有料のサービスを考えたのでした。

こういうサービスを作れば、
彼女の愚痴を改行なしの読みづらい
超長文メールで書いた挙句、
「助言をください」
「暇だったら返事ください(笑)」
とか言ってくる人が
いなくなるんじゃないかな、
と思ったからです。

「(笑)」じゃないんだよ。
笑ってる場合じゃないだろう。

しかしまあ、
「クリエイター・カウンセリング」って
名前にしてるからもあると思うんですけど、
そういった方の問合せは今のところなく、
残念です。
クリエイターじゃなくても
相談OKなんですよ。

(※筆者注:2021年現在はクリエイターに限定せず心理カウンセリングを行っております。この記事を書いた当時から約2年の間で、境界性パーソナリティ障害当事者さんのパートナーやご家族の方からご相談をたくさんお受けするようになりました!)

それでは本日はこの辺りで。
ごきげんよう、さようなら。

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