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【第1回】境界性パーソナリティ障害の症状と戦う女子たちのお話会(BPD女子会)・資料【音声データ付】

こちらは2021年8月21日にオンラインで行われた、「境界性パーソナリティ障害の症状と戦う女子たちのお話会(通称・BPD女子会)」の資料です。

境界性パーソナリティ障害を24年患い、現在は寛解して心理カウンセラーをしている伊藤巴(いとう・ともえ)が主催しました。

※境界性パーソナリティ障害の詳細や、私のかつての病状については下記記事やマガジンをご参照ください。

当時、参加者の皆さんにお渡ししたPDFを元にこの記事を作成しています。

私は「その時の参加者さんが一番得をするような形を取りたい」と思ってお話会や講座を開催しているので、通常は当時の参加費より高い金額で資料を販売します。

が、この資料に関しては「当時の質疑応答を省略している」「細かい言い回しをすっ飛ばしている」ので、当時の参加費(2,750円)よりお安い1,000円で有料配信することにしました。

とはいえ、実際に境界性パーソナリティ障害の症状に悩む女性達から送られた「あるある」な質問に回答していますし、記事の最後には当時のお話会で行った心理ワークの音声(※2023年に再収録したもの)を置いていますので、決して損はさせない内容になっています。おそらく。

BPD女子会はあまりにもドタキャンが続いたので現在は開催していませんが(笑)、またそのうち似たようなテーマで、何らかのお話会をすることがあるかもしれません。

その時はぜひよろしくお願いいたします。


◆境界性パーソナリティ障害の症状と戦う女子達のお話会(BPD女子会)資料

2021年8月21日(土)14:00〜15:30

今回のお話会の中で、さまざまな質問にお答えしましたが、自分の症状以外の質問は「自分には関係ないわ」と思うかもしれません。

しかしそこを、「きっと自分に必要なメッセージが何かあるはずだ」という気持ちで読んでみてください。

そのほうがこのお話会資料を面白く読めますし、学びが深まり、お支払いいただいた料金や読むために使った時間以上のものが得られるはずです。

Q.物凄い苛立ちや絶望、悲しみに襲われた時はどう対処してきましたか?

どんな場合でも、私がやっていたのは「お怒り(お恨み)書き出しワーク」でした。(現在も時々やっています)

自分が今思っている感情をすべて紙に書き出し、破って捨てるというものです。

怒りの対象の相手が目の前にいる時(たとえば彼氏とドライブ中に物凄い怒りが湧いてきた、等)は、スマートフォンのメモ帳にこっそり打ち込む→消す、ということもやっていました。

※お怒り書き出しワークについての詳細は下記無料記事にあります↓

それでも爆発してしまう場合は、布団やタオルケットをかぶって行う「台風ワーク」をおすすめします。
やり方は以下の無料記事に記載しています↓

この台風ワークをする際、同居している人がいて気になるという方もいるでしょう。そういう場合は、自分が落ち着いているとき、「爆発して部屋で叫んだりしているかもしれないけど、(あなたに何かして欲しい訳じゃないので)放っておいて」などと事前に伝えておいてください。

それすら言えないような相手と同居している場合は、そもそもその同居人が「自分が爆発するストレスの原因」となっている可能性が高いでしょう。
いずれ別居することを視野に置きつつ、自宅以外の「台風ワークをする場所」を確保しておくといいかもしれません。

※ただし自宅以外の場所は突発的な怒りが起きた時に使えないので、なるべく自室か、自宅からものすごく近い場所を台風ワーク場所にするのが望ましいです。

* * *

多くの人は「感情が起こってから」対処しようとします。
しかし、感情は一旦爆発したら対処不可能なものです。

だから「感情が爆発してから何とかする対処法を教えてください」は、そもそも無理な質問です。
感情が爆発するまでの日々の生活や、意識が重要なんですね。

※どのような意識が必要かは下記の無料記事に書いてあります↓

Q.インナーチャイルドワークに取り組む上でつまずいたことはありますか?

私は、インナーチャイルドワークに当てはまるものはかなり自分の治療が進んでから行ったので、つまずいた記憶はありません。
そもそも治療初期にいきなり行うようなものじゃないのでは、と考えています。

私は心の中にいる「子供の自分」に向き合う前に、まず「病気を治したくない私・変わるのが怖い私」を受け入れました。

下記は当事者周囲の人向けの無料記事ですが、なぜ「病気を治したくないのか」について書いてあります↓

そもそもなぜ長い間精神疾患的な症状がずっと続いているかというと、愛されなくて傷ついた子供時代の自分が「弱ければ・病気でいれば、周りの人は注目してくれる、愛してくれる、大目に見て優しくしてくれる」と思い込んでいるからです。

それを信じている子供の自分を認識しないで、いきなりインナーチャイルドワークをするのは無理があるでしょう。

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