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ゴールデンカムイ、杉元とアシリパの関係性を考察してたら尊すぎて死んだ

※この記事は単行本15巻までのネタバレを若干含みます(決定的なものは配慮しています)。あと、オタクを全開にしたので文章がやや気持ち悪いです。※

2020年11月下旬から急にゴールデンカムイにどハマりした。やっと15巻まで追いついた。

↓ハマり始めた時のまだ正気を保っている記事

15巻読了現在の感想なので「フフッ……あなた、まだそんな所で止まってるの? これからスゴイことになっちゃうんだから……」と思う諸先輩がたもいるかも知れないが、まだ金カム初心者なので許してほしい。
略称が金カムだということも最近知った。

ちなみにこれを書いている人は元腐女子だが、「元」なので金カムを腐的な目線では見ていない。しかし、己が腐だった頃に「男女カップリングにムカつく」時期があったので、そういった価値観もわかる。
なのでそういう人は頼むから読まないで欲しい。棲み分けしよう。

ただ、この文章では杉元とアシリパを完全にカップルとして考えようという意図もない。ただ二人の間に流れる感情は何なのかを考察したら「尊い!!」となっただけの記事だ。(でも恋愛だったらすぐおいしい、すごくおいしい。)

わたしはいにしえのオタクなので、若いオタクのみなさんが「尊い」「尊い」という気持ちがあまりわからなかったのだが、やっとわかった。
これが「尊い」か……。(違うのかも知れない)

***

わたしはそもそも幼女とオッサンのコンビとか、正反対の男女が相棒となって事件を解決する系の話が好きだ。
(LEONがわたしの性癖を狂わせたに違いない。こないだ観たMEG ザ・モンスターで、ステイサムが幼女とキャッキャしてるのも最高だった)
(そして同世代の方はわかると思うが堤幸彦が関わる作品が基本的に性癖だ。ケイゾクとかTRICKとかSPECとか)

とはいえ、その二人に恋愛関係になって欲しいと思ったことはほぼない。「おしゃまな幼女に振り回されるオッサン最高」とか「なんだかんだお互いが大切なんだから〜〜フフッ」とか微笑むだけだった。

なので「帰還兵とアイヌ美少女のコンビなんてわたし好みじゃん!」と軽率な気持ちで入り込み(杉元はオッサンではないが)、「アシリパさんと杉元かわいい」「白石もかわいい……愛らしい……」となっていただけだった。最初は。

物語序盤でフチが杉元へ「アシリパを嫁にもらってくれ」的なことを言い、アシリパが照れて適当な通訳をしても、「そういうの恥ずかしがっちゃう年頃だよね、フフッ☆」と白石ばりに両手で指差してウィンクをかます余裕があった。(バチーン)

だが話が進むにつれ「ぉん?」と思うことが徐々にあり、9巻でアシリパさんを連れ去られたと思った杉元が逆上し、アシリパを見つけた途端に弱々しい顔で「怪我はないかい?」と声をかけるギャップに死んだ。

え、なんなのそれ? アシリパさんに偏執しすぎじゃない? それ何なの、仲間愛とか家族愛的なアレなの? もしくは相棒愛とか?

怖い……

と思った。(でもそういうの大好き)

で、しばらく気を抜いてたら10巻の干し柿談話で死んだ。
無理……泣きそうになってグッとなる杉元むりぃ…………(性癖)

あと今さら思ったけどなんで当たり前のように二人で同じ鹿の中に入ってるの? やっぱ兄妹的なアレなの? ユクいっぱいいたけどユク4匹撃って1人1匹ずつ入るのはダメなの? 3匹撃てって指示したのアシリパよな? 無駄な殺生はしないとか? 杉元撃たれてるから1人にして中で死んでたらやばいとかそういうアレなの、でも不死身の杉元よな? もう考えても答えが出ない、助けてください。助けてくださァい!!!(オタクの早口、からの発狂)

考えてみるとアシリパが杉元に対して「親戚の年が離れたお兄ちゃんに持つような好意(恋愛とはまたちょっと違う)」的なものはあるように感じられて、「まぁこんだけ一緒にいればそういうのもあるわな」と思ってたんだけど……(キロちゃんと尾形は気づいてるよね、そういう描写あったし)
12巻でまた死んだ。

「ウイルクにとっては私はまだ子供でしたから 忘れちゃったかもしれませんね」と涙を流すインカラマッを見て杉元と自分を重ねるアシリパ、ハイ無理〜〜〜〜〜〜〜

年上男性ばかり好きになっては相手にされなかった過去の自分まで思い出してしまい、瀕死状態になってしまった。無理…………しんどぃ……せつなすぎてしんじゃぅ…………

よくよく考えたら9巻でちょっと姿が見えなくなっただけで逆上する杉元がアシリパのことを忘れる訳ないと思うが、しかしたとえば金塊問題が全部解決して2人は離れ離れになってしまって(故郷に連れて行けって言ったけど杉元がYESの返事した描写ないじゃんか〜〜、仮に約束を守ったとしてもそれからも一緒にいる保証ないじゃん〜〜)、それぞれ結婚して子供産んで10年とか経ったら忘れちゃうかもしれないじゃん……忘れるまで行かずとも記憶はうすれていくじゃん……無理……悲しすぎる……「自分も忘れられてしまうかもしれない」と少しでも思っちゃってるかもしれないアシリパ無理…………(その描写は本編にないが)

(まぁ14巻でウイルクは着物のこともインカラマッのことも認識する描写があるから忘れてないんだけどもさ)

12巻で一度心が死にながらもなんとか読み進め、14巻のウイルクかーらーのー杉元のシーンで鯉登少尉みたいになってしまった。
キエエエエエエエエエッ!!(猿叫)
※未読の方のために多少伏せた表現をしています

やだァ!(IKKOさんの言い方で)なんでアシリパさんの目の前でそんなひどいことするのよ〜〜〜〜〜〜背負い投げ〜〜〜〜〜〜!!(ここで牛山)

まあその後もふつうに主人公やってて安心したんですけど、アシリパさんを追って樺太に行き、道すがらの人々からアシリパさんの話を聞くたびに

「やっぱりアシリパさんは樺太に来てたんだッ!!」と走り出したり、「それはアシリパさんだ!」ってなったり、自分の話してるアシリパさんの話聞いてニコニコしたり、おい杉元ぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!? お前どうなってんだよ????? ってなった(錯乱)。

もう杉元のアシリパさんに対する感情が何なのかわからない。兄貴的な気持ちで可愛がってんのか? と思ったけど、だとしたら何で「さん」付けなのかわからない。あの白石ですら「アシリパちゃん」呼びなのに……。何なの? 忠犬?? レタラ的な何か?????(錯乱)

これこそ相棒愛と呼べるものなのかもしれないけど、その愛情が尊すぎて無理。尊い……。どうせ再会すると思うけど早く再会して……。
早く最新刊に追いつきたい……(などと言っていたら今月また24巻が出てしまう。キエエエエエエッ!!)

以上。この記事に書いた内容の十分の一くらいの話を弊パートナーにしたが、「へぇ……」と軽く引かれたので、「どこかに同志はいねぇが!!」と思ってnoteに書くことにした。

ひとりでもいいから共鳴してくれる人がいてほしい。しかし大半の人が引いていく気もする。なぜなら他の記事と種類が違うし、どう見てもただのオタクだから。

あとこんなに騒いでるけど、最終回二人がどういう感じになるのか明確な描写なしに終わるんじゃないかなと思ったりしてる。逆に明確な描写があったらどういう結末になっても憤死しそうな気がして怖い。終わりがどうなるかすごく気になるけど終わらないでほしい気もする。

* * *

【最後にどうでもいいつぶやき】

◎ところでラッコ鍋といい温泉戦闘回といいスチェンカからのバーニャといい、作者の野田サトル先生はまじで筋肉が好きなんだなァと思ったのですが(ていうかガチゲイネタ、というか……)、なんかこんなに自分の好きなものをイキイキと描いてらして本当にいいな、と思いました。
わたしもそういう創作がしたい。いや、全裸の筋肉は描かないけど。

◎野田先生、絵をパッと見て「女性の方かな?」と思ってたけど、公式Twitterでは「男性です」と言ってるんですね。(今年の2月に女性疑惑事件もあったようですが、スタッフのジョークだったとか)
でもまあ男でも女でもどっちでもいいか。

◎そういや温泉戦闘回で杉元が全裸で後ろからアシリパさんを引き寄せる描写があったけど、そこではヒエッとならなかった……。それよりなぜ杉元は風呂に入るときも軍帽をかぶるのか、その方が気になりました。

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