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ラマダンで食べられる料理

皆さんこんにちは、駐日パレスチナ総代表部です。今日はラマダンについて紹介します。

昨日3月22日から「ラマダン」(رمضان)が始まりました。イスラム教を信仰する人々が取るべき信仰行為とされる五行の一つであり、4月21日までの一か月間、日の出もしくは最初のお祈りをしてから日没までの断食を行います。

ラマダンとはイスラム暦での第9月を表す言葉であります。そのため、毎年異なる時期に行われており、例年前回の時期から1月ずつ周期がずれる傾向があります。それでもムスリムの人々にとってはこの一か月は1年の中でも最も重要な期間の一つとなります。

夜明け前の食事はスフールと呼ばれ、断食を中断する夜の祝宴はイフタールと呼ばれています。彼らは日没後のイフタールまで、水も含めて何も食べたり飲んだりしません。そのため、断食は健康な人のみ行うこととされています。例えば、病気の人、思春期に達していない子供、妊娠中の女性などは断食をすべき対象に含まれません。

ここで、ラマダン期間中に食べられる料理を一部紹介したいと思います。まず初めにカタイエフ(Qatayef)です。サクサクしたパイ生地に具材を詰め、濃厚なシロップをかけた、甘くてもおいしくお菓子です。詰めるものはナッツ、クリーム、チーズなど、作る家庭や地域によって異なります。朝食からデザートまで、さまざまな形で食べられています。

カタイエフ(奥側がナッツ味で、手前側がチーズ味です)


2つ目はクナーファ(Knafeh)です。これはチーズをシロップに浸したお菓子です。生地状、麺状、皮状など、さまざまな形があります。これらは作り手によって異なります。シロップや蜂蜜、ピスタチオを振りかけて食べられます。クナーファはラマダン以外の時期でも食べられることが多く、現地に行くと日本のたこ焼き屋のように専門店があり、その場で食べることができます。

クナーファ

肉料理としてはケバブがよく食べられます。トルコのケバブが有名ですが、実は墓の中東諸国でもケバブは食べられており、ラム肉や鶏肉を用いることが多いです。断食前後のお腹を満たしてタンパク質をたっぷり摂取する方法であったり、食材を棒状にするので手軽に食べることができるたりすることが人気の理由となっています。

ケバブ(写真はラム肉)

実はこれらの料理は日本にあるアラブ料理レストランでも食べることができます。また、近年は日本人の方がこれらの料理を作っている場所もあります。ぜひ調べてみてください!

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