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【体験談】精神科で最初に処方された薬、起こったこと、考えたこと。

※この記事は、あくまで一個人の体験記録です。医療関係者による監修は入っておりません。「私の身にこんなことが起こりました」という情報にすぎず、医学的・薬学的なアドバイスをするものではありません。また、投薬治療や精神科・心療内科での医療行為を全て否定するものではありません。
私は医療者ではありませんので、医学的な質問にお答えすることはできません。また、この記事で得た情報からいかなるトラブルが発生しても私は一切責任を持ちませんので、ご了承ください。

現在、私はベンゾジアゼピン系抗不安薬を減薬中です。なので、noteには主に抗不安薬に対する自分の体験談を上げています。▼下記マガジンにまとめています。※センシティブな内容なので「読まない選択」をしていただいても構いません※

私が初めて精神科、心療内科(メンタルクリニック)を受診して、適応障害、身体表現性障害と診断名が付き、初めて処方された薬は下記の3タイプ3種類でした。
①睡眠導入剤 ②抗不安薬 ③抗うつ薬

この3種類の併用処方って、きっとスタンダードですよね...(今となってはですが、私は正直どれも飲みたくないわ汗)

初診での処方だったので2週間分。何も疑問に思わず、医師に言われた通りに3タイプを併用しました。睡眠導入剤と抗うつ薬については、何という名前の薬だったのか今では思い出せません。ひどく疲弊していた時期で、薬の名前を覚えること自体を放棄していました。そんな ぼんやりとした頭であっても、私が実際に体験した薬に対する自身の体の反応で、驚き、考えたことがありました。

※薬は人によって効き方や副作用の出かたが違います。ここから下は、あくまでも私個人の体験と、私個人の考えです。世界約78億人のうちの、たった1人の話ですので、この点をご理解いただいた上でお読みいただければ幸いです。

まずは睡眠導入剤について。
飲む前は、ベッドに入ると仕事に対する怒りや悲しみで頭がいっぱいになり朝方まで眠れない日々を過ごしていました。ところが初めて、就寝前のベッドの中で睡眠導入剤を飲んだ時、飲んでからおそらく5~10分もせずに意識を消失しました。朝、アラームの音で目を覚ました時、私は今まで眠っていたの?嘘やろ!?と驚きました。それは、眠れたという喜びではなく、恐ろしさの衝撃でした。

なぜ睡眠導入剤が恐ろしくなったのか。
私は睡眠のスペシャリストと言える資格を所有しており、睡眠に関する知識があります。なので、睡眠導入剤による入眠は自然な入眠ではなく、気絶に近いのではないかと考えました。気絶するほどの強力な力は、恐怖でしかありませんでした。このままだと、もっと眠れなくなりそうだ... 私はこの薬は飲みたくないなと思いました。

次に、抗うつ薬について。
医師は『気分を上げる薬です』と説明しました(抗うつ薬だとはなぜか最初に言わなかった謎)実際、飲み始めて1週間を過ぎたあたりから、気分が高揚している感覚を自覚し始めました。しかし、私がなんだか変だなと思ったのは、高揚後(薬効が切れると)気分が急激にガクンと落ちて、抑うつがもっとひどくなることでした。なんで飲む前より症状がひどくなってんだよって話です。

自分のテンションを自分で制御できない、なんとも言えない気持ちの悪さと体調不良感を感じていました。そして、これを続けると、よりひどい病気になってしまうのではないかという疑念と不安が、日を追うごとに増していきました。私はこの薬は飲みたくないなと思いました。

そして、2週間後の再診時。医師に「この2つ(睡眠導入剤と抗うつ薬)は要りません。理由はこうこうこう...です。」と説明しました。すると医師は『あ、そうですか。じゃあ、止めましょう』と言って処方を変え、現在まで至る抗不安薬のみの処方となったのです。

最も症状がひどかったときに、これらの薬を処方されたこと自体は私は否定しませんし、薬=悪だとかっていう話をしたいのではありません。薬に対する反応には個人差があることや副作用というリスクがあることを医師と患者が理解し納得すること、それから一人ひとりにあった治療戦略が選択されるべきよねってことを私は言いたいのです。治療の第一選択が薬ではなくてもいい人も中にはいるのですよ... きっと。

医師(前の主治医)の良かったところは、患者である私の意志を尊重しようと動いてくれたところでした。しかし、薬のリスク、副作用という患者にとって非常に大切な情報提供がひとつも無かったところは、いただけなかったなあと思います。当時の私も、自分の体のことなのに いろいろ勉強不足でした(*_*)

患者と医師の双方が、治療戦略のメリットデメリットをしっかりと考え話し合い、それから決める。そんな環境を整えることができて初めて、治療の意義を見いだせるのではないかと、私は考えています。