哲学:自分は特別なのか
仕事をしていると、自分の労働環境はとても悪いと感じている人がほとんどだ。
働き始めた時は、良い環境だと思っていても、しばらくすると悪い面が見えてくるものだ。
その面は人間関係も似ている。
ぼくはいろんな環境の人に接しているのでわかるのだが、別々の人が同じことを言う。
「あの会社はダメだ」
「人材がダメだ」
「上司がダメだ」
「仕事が出来ないやつばかりだ」
「自分が辞めたら会社はつぶれる、困ることになる」「待遇が悪い」
「仕事しない」
「わかってくれない」
「ブラックだ」
あの会社のことだと思っていると別の会社の話なのだ。
どの会社もそれが本当なら大変だ。このことからわかるのは、人間の見る視点は誰も同じだということがわかる。
同じ箇所を見ているのだ。
良いところは当然とし、悪いところは異常とする。当然といえば当然なのだが面白いものだ。
これは環境に適応しようとする心が、より良く生きる環境を求めるのだろう。
問題点はいつの時代も同じなのに、自分の見る視点は特別なのだと判断しているのだ。
これを克服することはかなり難しい。それぞれの人が同じことを問題だと思っているからだ。
どの会社も同じ問題をもっている。本当は自分自身にも同じ問題を抱えているのだが、ここでも自分は特別であるという心理が真実を隠蔽してしまう。
この普通の心理を整理することができれば、特別における普通が達成できるかもしれない。
日曜の夕方から月曜日のことを考えると憂鬱になる人が多いようだが、こんな記事を投稿するとさらに憂鬱にさせたかもしれない。
心理傾向を乗り越えることは、いつの時代も大変なことなのだ。ぼくもしっかりと精進していこうと思う。