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何もしなくても時は経つ

わけのわからない感染症のせいで人は貴重な時間を浪費してしまった。時間はそんな状況に同情してくれはしない。単に老いただけだ。3年間で終了すると保証されてもいない。 

ぼくはこの3年間でこれまでの勤続疲労をかなり癒すことができた。朝起きた時の体の痛みや疲れ切ったせいで悪夢にうなされることも無くなった。好きな仕事であっても疲労がないわけではない。

また、絵を描く時間も確保できたので、たくさんのことを試すこともできた。

わけのわからないウイルスに怯えていても、時間はそれを考慮してくれたりはしないのだ。その3年間は衰えただけという人もたくさんいる。まだ続くのかもしれない。

「良いものは制限された中から生まれる」ともいわれる。生きることが制限されたときには、よりよく生きるために、これまでとは違う分野を覗くのも一つの手かもしれない。