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心理:心理傾向は真理ではない

マズローの五段階の欲求の話は以前記事にした。
①生理的欲求 ②安全の欲求 ③社会的欲求 ④承認欲求 ⑤自己実現の欲求
の話だ。それに加えて自己超越というのも付け加えている。

そういった心理傾向は誰にでもあり、なるほどとも思えるがただの心理傾向でしかないことも確かだ。

その反対を考えれば簡単に説明できる。
一、生理的欲求である食欲、睡眠欲、性欲などがない人はいない。
一、安全への欲求はあっても危険への欲求はない。
一、集団への欲求はなくても集団で生きるしかない。
一、承認の欲求はあるが未承認の欲求はない。
一、自己実現を考えない人はいない。

生存するために必要な欲求を言葉で表しただけなのだ。

わかったつもりにはなるが、その知識は何も解決しない。なるほどと思うだけだ。

また五段階と分類しなくても全て同時にある欲求でもある。環境や条件が変わればその割合も変わるものだ。

もっともらしく思えるから有名なのだろうが真理ではなく心理傾向だということを覚えておきたい。

人間は思考することで心理傾向を乗り越えていくはずだ。

人間は欲で生きるだけではなく価値で生きることもできる。それは五段階の欲求には当てはまらないかもしれない。自己超越とは少し違う意味だ。

経験や知恵を加えていくことで人間は賢くなる。心理傾向に邪魔されずに「考える」ことができるようになるものだ。

知識は実践に使えてこそ知恵となるというのは真実だが、ビジネスの世界でやたら使うとウソくさくなるものだ。

自分を変える欲求を満たすのは知識ではなく次にある知恵なのだ。

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