連休と憂鬱

今年のお盆は大型連休になったところが多いようだ。私は相変わらずのマイペースで仕事をしていた。
不思議なことに休まず仕事をしている私よりも、十分に休養したはずの人の方が疲れているように思える。
「明日からまた仕事か…」
「あー休みが終わる〰︎」
「何日休んだら満足なん?」と訊くと「ずーと」。
仕事熱心な鮨屋の店長は、雇われているにも関わらず「休みなんて二日くらいでいいですよね」と言う。
「仕込みが気になるし、休んでも何にも変わらんでしょ」とも言う。
この店長が独立したら私は客になるつもりでいる。
生きていくことは休みがないことでもある。休んだからといっても世界は動いていく。変わらないのは金利と病気だけだ。
わたしは休むことよりもペース配分を変えることが大切だと思っている。
全力投球ばかりしていたのでは壊れてしまうが、投げないわけにはいかない。
打たれても構わない相手には打たせてあげる。
しかし、打たれてはいけない相手にはしっかり投げる。
心について学んだ人は、言っている意味がよくわかると思う。
身体だけじゃなく心の不調はできるだけ避けたいと私は思っているので、休んで憂鬱になるくらいなら休みであっても返上する。
もちろん人様にお勧めするつもりはないけれど、年間通して変わらぬ体調を維持するにはちょっとした努力がいるものである。
そんなことを言いたかったのだ。

この記事が参加している募集