見出し画像

こころひもとく。

早朝
憂鬱の窓際

頭の中の音
ユーミンの
ベルベットイースター


大好きな雨
遺品蔵に立てこもり
母の日記を貪る

有名作家さんとの葉書
しおり代わり

母の残した本にも
日記にも手紙や葉書は
挟まれていて

見つけるたびに
胸躍る宝物

生きて一緒に過ごしたら
きっとブログを書いたり
たのしく笑って過ごしたろう


ボクの凍てついた
臆病なキモチ
ほどいてゆく
母の日記

残された
文豪の書籍ではない

なぜか。

日記には
飾りが無い

本音で書かれてる
誰かに読ませるためではなく
本人の記録として
母の気持ち
ありのまま書いてある

誰かに
まさか我が子に読まれると
思ってもいなかったろう
わかかりし母の文章

中学生時代の文章は
漫画的少女趣味で
読んでいるボクのほうが
照れくさくなる

母の小学生時代の日記
ここがボクの一番
学べる文章が並ぶ

これは教えではない
同級生と会話するような
親友と語らうような
分かり合える双子のような
不思議な感覚

悲しみの沼に
脚をとられ
藻掻くボクを

「あなたは蓮の花」
「さあ咲き誇れ」
そう云わんばかりの
激励がとぶ

泥をはじき
茎を伸ばし芽吹く

しずかに開花し
輝く華
こころに感じる


ボクのキモチの
この憂鬱のわけを
母の日記の文字に見つける





読了ありがとうございます 世界の片隅にいるキミに届くよう ボクの想いが次から次へと伝播していくこと願う 昨年のサポートは書籍と寄付に使用しています 心から感謝いたします たくさんのサポートありがとうございました