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人のために。

亡くなった
おばあちゃまの
口癖はいつも

「なんのために?」
そういう問いかけだった

その問いの前では
どんな言い訳も
通用しなかった

それから
いつも考えた
どんな行動する時も

「なんのために?」
自問自答した

自己紹介に
書いてるように
ボクはひどく性格が悪い

「そういうことは
云わない方がいい」
何度か様々な方々に
ご忠告はいただいてる

しかし辞めないのは
本当に性格が悪いのだ

「いいこだ」
「やさしい」
よく云われる

至ってシンプルに
性格は悪い

例えば
施設にケーキが届いた
全部自分が食べたかった

どうしたか

ボクは全てのケーキに
自分の指をズボズボ
差込みくちゃくちゃにする

すると
みていた仲間が
悲鳴上げたり
大声で泣きだす

しかし
そんな風になった
ケーキは他の子の
口には入れない事
ボクは知ってる

捨てるしかないのだ

ボクを叱るかどうか
それはまた別の話

ボクにとって
捨てるケーキを
ひとりで食べることこそ
至福だ


ある時
同じことを繰り返して
また独り占めしたら

2つ上の
施設仲間のお姉ちゃまに
グーで殴られた

ボクは頭にきて
髪の毛を掴み引き倒した

馬乗りで
大喧嘩

お姉ちゃんは
ヒステリー上げて
ケーキを
ボクにぶつけてきた
ぐちゃぐちゃになった

それをみて
ボクは泣きながら
怒りを爆発させてた

その時
ボクのお見送り担当だったのが
今は亡きおばあちゃま

「パコちゃん
何のために
ケンカするの?」

「ケーキ欲しいから」

「買えばいいのよ」

「高いやん」

「仲間とケンカするよりいいわ」

「何のためにケーキ欲しいの?」

「は?食べたいから
お腹すいた」

「ほかのもの食べてもいいのよ」

「ケーキがいいもん」

「何のためにケーキにしたいの?」

本当に疎ましかった
「何のため」「何のため」
何度も聞いてくる

おばあちゃまは
ボクの両肩を掴んで
ボクの前にしゃがむ

「ね?」

ん?

「人のためよ」

は?

「どんな時も
何もかも
人のために
動くことだよ」

やだよ

「人のために
動くことは
自分のためになる

自分のためにだけ
動けばやがて尽きる」


人のために
動いた人生は明るい
楽しい

いつもいつも
必ず自分へ戻ってくる

人を思ってする
行動言動1つ1つで
自分自身は守られる

人の苦しみや
悲しみに寄り添う
同じように涙を流すことに
生きる意味を見出せるの

自分の中の
価値に気づく

偽善者だって
嗤うひとが現れるの

たくさんね

それでも逃げちゃダメよ
1歩も退かない

逃げたら逃げた分だけ
倍増して同じ苦しみや
悲しみに追いかけられる

人生の「生きる意味」からは
逃げられないのが
「運命」「宿命」なのよ

「運命」や「宿命」を
変えるには

勇気よ

臆病では
何も変わらない
それどころか
今ある小さな喜びや
幸福さえ

空前の灯
消えてしまうの

勇気よ
一歩前に

その一歩は
あなたの人生の
全てを好転させる

生き方に誇りをもつの
だけど
他者を痛めつける
誇りではダメ

忍耐よ
人のために
尽くしてゆくことは
慈善事業ではないの

暴言も吐かれる
悪くも言われる

それでも
相手を信じなさい

必ず「絶対」
同じ人間ですから
悪い人の心の中にも
「誠意」「真心」はあるの

それを呼び覚ますの

粘り強い対話も必要
怖い思いもする

よくよく気をつけて
飛込んで相手と
対話すること

負けちゃダメよ
くじけないで

おばあちゃまが
命尽きても
心は同じよ

いつも一緒

希望を捨てない事
夢は叶うの

ロビンソン・クルーソーも
無人島でひとり生き延び
諦めず日々を過ごしたの

人はみな同じよ

気をつけて
よく考えるの

悪い人にも
お母さんがいる

悪い人にも
親友もいる

悪い人は
全部悪いんじゃない

「何がいけないのか」
それは正すべきだけど

悪い部分以外の事は
対等に考えなきゃ
卑怯者になってしまうの

いつも冷静に

かっこいいことは
云わないわ

難しい事だし
悲しくて
投げ出したくなるの

何もかも辞めて
逃げ帰りたくなる

泣いて泣いて
どうしたらいいか
わからないことだらけ

でもね
諦めると後悔しかない
絶望しかない

口では
スッキリとか
気分晴れやか
なんて何とでも言える

解決させるために
根気も必要

何年もかかるかもしれない
どんな状況に変化しても
たちどまり
自問自答するの

「何のために」

それが身近な
誰かのためなら正解

夜道に
危ないからって
明かりを灯すと
パッとあたりが
あかるくなって

自分も安心できるでしょ?


スッと目の前に
その情景が浮かんだ

わああ
おばあちゃまの表現キレイ
そういうの想像したらキレイ


表現がキレイでも
行動実践すると
厳しいのよ

わかる日がくるわ
楽しみね



おばあちゃまが笑う

これはおじいちゃまが
ずっとカメラをまわしてた

貴重な半日分の映像の中の
おばあちゃま


いつしか
長くくどいお説教に
ケーキ欲しくなくなって
なんだったのか
ケンカを思い出せなかった

そうか
バカバカしいな
「ケーキは買えばいい」っていう
ヒトコトに心奪われた


「何のために」
これは現在ボクの
口癖になっている

ひとのために
誰かのために

この言葉は
ボクの永遠の合言葉





ワガママ云って
フォロー数を100以下に
させていただいたおかげで
皆様のところに
記事をゆっくり
拝読するため
出かけることできます

ありがとうございます


それから
メンバーシップ?という
機能を使いこなしたいと
目論んでいます
3日坊主なのですぐダメかも
しれないのですが
ご利用中のかたいますか?
使い心地はどうですか?



それではまた


明日は紹介記事にいたします





























読了ありがとうございます 世界の片隅にいるキミに届くよう ボクの想いが次から次へと伝播していくこと願う 昨年のサポートは書籍と寄付に使用しています 心から感謝いたします たくさんのサポートありがとうございました