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家庭菜園の穀類だけで何日間食べられる?(potato🍕pizzaレシピ付)

年間を通して食料の貯蔵が必要。こんな土地にいると、つい『アリとキリギリス』を思ってしまう

〜交通事情が悪いカナダの田舎の悩み〜

〈fundo.jpより抜粋〉 初期のイソップ物語では、「アリとキリギリス」ではなく実は「アリとセミ」だったと伝えられています。(中略)オリジナルのセミ版では「夏遊んでないで働いて蓄えておけば良かったのに」と言うアリに対して「歌うべき歌は歌い尽くした」と返すものとなっています。



【太く短く楽しく】vs【備えあれば憂いなし】

夏の暑いさなか、私はその両方を考えながらジャガイモの収穫をした。

降水量によって毎年サイズは違うが、概ね1個の種イモから10個が収穫できる。

家庭菜園に機械はなくシャベル一本の手作業だ。
今年は60個の種イモなので、600個を収穫できた模様。(およそ。数えていない)

ジャガイモは1m²に6個の種イモを植える。
作付はトータル10m²。
ひとりでも楽しく収穫できた面積だった。


〈この収穫量は大人4人の何日分?〉

大雪や土砂崩れで町へ出られなくなった場合の備え

計算は必要量の把握のため

大人の1食にジャガイモ2個✕4人=8個。
600個あっても(8✕3食)なので25日しか保たない。

とたんに狼狽した。
25日もあれば復旧するだろうは甘い。
洪水で橋が壊れたら、何年も復旧されない可能性もある。半年は雪で閉ざされ、地盤がぬかるむ期間も大型重機が沈むので工事は進まない。

そのときは、夫と子どもたちにも手伝ってもらって、作付面積を増やすしかないだろう。

家族4人の365日分。必要量は25日で割って14.6倍。
昨年収穫した面積の14.6 倍→146m²

実際には運搬用通路も面積に加算されるが、収穫で掘り返すのは畝の部分だけとして算出。

現代人の私は、14.6倍の仕事量にめまいがするが、先人たちは、その面積を普通に掘って生きてきたはずである。

わかりやすくいうと小学校のプールの約半分。
ただこの試算は豊作の年のことで、天候不良の年は、2倍の面積が必要だ。

そうなると、たったの4人にプールの面積となる。

自分たちだけならいいが、ほかの人たちは?
私は美しく整備された公園を見ると、すぐに観賞用の花よりジャガイモ栽培を考えてしまう。そして、陸の孤島と化すような場所にいる特異性を痛感する。

だが日本も何らかの理由で外国産が途絶えたら? 
同様に孤島になるのでないか?

私は日本へ里帰りした際に改めて国土の狭さを感じ、花で溢れていたりすると、夢の国のようだと思ってしまう。
それほどまでにサバイバルでしか土を見れなくなっている。


とにかく自衛。肝心なのは分散。米や小麦粉も買い込んでおく。ジャガイモだけでなくカボチャも植えた。

しかし、ある程度確保したら悩みすぎるのも禁物。
あくせくしたアリでは早死するだけ、と割り切る。

100%有機栽培。どうせなら美味しく食べたい。
カナダのジャガイモ料理はフライドポテトが多いので、ヨーロッパ系の移民である夫が好んでいる料理を紹介するサイトを添付した。


料理法はシンプルかつヘルシー。
スープを作ればジャガイモを投入。たまに肉があればシェパーズパイにする。マッシュポテトは低脂肪の山羊ミルクを加える。

じゃがいもは、土地代がかからない庭先で収穫することが可能、寒さや鳥害に強いことなどから手間もあまりかからず育てやすく、瞬く間にアイルランドの食卓の主役になっていきました。アイルランドが世界でいちばんじゃがいもを食べる国と言われています。          
             【味わうケルト】より

この地も同様。麦は鳥の餌食になるだけでなく、脱穀・製粉の手間もある。掘るだけのジャガイモのほうが手軽。

ムリなく貯めて、飽きないように食べること。
悲観主義になりがち→アリ。
楽観主義の典型→セミ(キリギリス)。
実はその中間あたりが、長生きの秘訣なのかもしれない。

夏の農作業中、軍手の上で日なたぼっこのバッタ。
私も手を止めて、忙しそうなアリを眺めた。

お待たせしました。最後にもう一品。

ヘルシーなフライドポテトにトマトとチーズをのせた味

材料 (4人分 直径10cmが12〜15枚分)

・ ジャガイモ 大8個
・ 無添加オートミール(無糖タイプ) 200グラム
・ 塩 小さじ1/2杯
・ クッキングオイル 適量
・ トマトソースまたはケチャップ 適量
・ とろけるチーズ 適量

手順 (マッシャー、フライパン、めん棒を準備)

  1. 茹でてマッシュしたポテトに塩を加える。

  2. 熱いうちにオートミールを加え、さらに混ぜる。(小麦粉で代用すると重たい感じに仕上がる)

  3. 丸くまとめ、まな板の上で薄く伸ばす。ボロボロしても手で縁を押さえるようにすると滑らかな表面に。仕上げに軽くめん棒を当てるとよい。(まな板に生地が張り付いたら、フライ返しでゆっくり剥がして)

  4. オイルを敷いたフライパンで両目を焼く。

  5. ひっくり返した時点でトマトソースとチーズをのせて、チーズがとけたら完成。

  6. お好みで黒コショウやパセリをかける。

ちょっとしたパーティーのおもてなしに。
ピザは片手で持てて、冷めても美味しい。



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