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不妊治療と働くこと

こんばんは、ぱちみです。

不妊治療経歴については前回までの投稿でつづったが、今回は「不妊治療患者が働く」ということについて書いていこうと思う。

アメブロでもちらっと書いてはいるが、noteの方が幾分内容は濃いぞ。

その前に現状を簡単にまとめてみる。


現在、子どもを持つということを自分のこととして考え始め4年になる。まあ結婚して4年目というところ。

結婚前よりカンジタ、子宮内膜症、子宮内膜ポリープで婦人科通い。

その後、29歳の時に婦人科から不妊治療専門病院に転院した。タイミング療法、人工授精、顕微授精、凍結胚移植3回ときて、さあ次どないすんの。

そんなところに来ている今日このごろ。

仕事については、昨年の秋ごろから職場のすすめもあり休職していた。休職期間は当初2~3か月でその間に結果が出れば職場復帰となる予定だった。

つまり、その間に妊娠できれば、ということ。

しかし、実際はそんな「簡単」に結果がでるわけでもなく、ましてや妊娠に至る方がずっと難しいと知ったのは、それからさらに数か月後のことである。

そもそも職場への報告としては、不妊治療専門病院に転院し、人工授精がだめだったときから行っていた。

今後、ステップアップし体外受精(わたしは顕微授精だけども)となれば急な休みが増えること、担当の自転車業務にも支障が出ること、そんなことなどを考えてのことだ。

当初、職場からは「不妊治療で休むっていっても、タイミング(療法)?」や「今回だめでもまた次もやるの?」といった、

「ほんまに、そんな休まなあかんか?」といったような疑問が多かったと思う。

ちなみに、職場では不妊治療という観点から、所属部署の上司のみ基本的に共有することになっていた。

まあ、実にプライベートなことではあるし、わたし自身あっちこっちから聞かれて、どう答えていいのか、本当のことを言ってどんな反応をされるのか怖かった。

実際、うっかりほかのスタッフの耳に入ってしまったときは、ひどく動揺され「以前、(休みが増えだした頃に)こどもできたんですか?って聞いてしまってごめんなさい!!!」とすごく謝られてしまった。

なんだかこっちが申し訳ないと思った。

不妊治療の報告後は、曜日固定で入っていた業務は交代するなど早急にスタッフの業務調整をしてもらった。


そんなこんなで休職に入ったわけだが、そう、2~3か月でちっとも結果はでなかったのだ。そうなりゃどうする。とりあえず職場との相談で、どうやら本当の休職期間というものが存在するらしく(え、、?)、あと半年は休職期間を継続させることができるらしかった。

あと半年・・・。

あと半年でわたしが妊娠し、妊娠継続させられれば無事職場復帰ができるということ。

もし結果が出なければ・・・


まあさすがにそれはないか!!!かかかかか!


とやけにその時は前向きな気持ちで、残り半年治療に専念しようと思ったわけである。素晴らしい。


しかし、休職終了期間まで残り2~3か月と来たところで、どうやら治療の内容的に間に合わないらしい、ということを悟った。


ふーむ。

不妊治療はある一定の期間内に結果の出るものではない。

原因もわからなければ、結果もわからないのだ。

そして期間なんて最もわからないのだ。


なぜ今まで「なんとかなる」とか「自分はすぐ妊娠する」とか、そんなことで乗り越えようとしていたのだろうか。

そんな自分にたいそうびっくりした。ここで発揮するか、なんとなる星人。


しかし、残念なことにこの時3回目の凍結胚移植も陰性に終わってしまった。

つまり、休職中に妊娠して復帰する、ということは

わたしが妊娠を「あきらめない限り」、困難だということになった。

ところで、なぜ治療をあきらめないと職場復帰できないと思っているのかについて、触れておこう。

理由はこう。とりあえず復帰してもいつか不妊治療を再開させたら、また休むやん。そんなことどうしてもできない。だって終わりがないから。


といったところだ。


不妊治療患者のメイワクじゃない職場復帰って何なんだろう・・


まあこういう経緯で、わたしは退職することとなった。


よく、不妊治療患者と仕事の両立という記事やブログを見かけることがある。その中で「治療がつらい」とか「休みたいときに休めない」とか「通院回数が多い」とか、そんな言葉はあほほど見てきた。

そのたびにわたしも、「あーそうやんな、わかるー」って思っていた。しかし、自分がこうやって仕事を辞めるまでどこか表面的にしかわかっていなかったのかもしれない。

体調が整わない、仕事にも影響がある、通院が多い。


事実そうなんだろうけど、なんだろう・・・

・不妊治療をしないと結果がでないつらさ

・治療をしていても結果がでないつらさ

・受診などで仕事に影響がでるつらさ

・休みたい日に休めないつらさ

とか、そういう表面的なことだけじゃなくて、

「治療していなければ」「子どもを欲しいと思わなければ」「スムーズに子どもができていれば」・・・

選ばなかった「いまのこと」「これからのこと」。

どこかで、自分の何かを「あきらめる」方に(感情の部分でも、物質的な部分でも、なんでも)、どうしても傾いていってしまうような。

そんなマイナスな感情が、気が付かないうちにじんわりと不妊治療当事者には染みついていくような気がしている。


まあ今回退職せざるを得なかったのだが、治療継続をわたしが望む限り、今後も継続的にお金が必要になる。むしろお金が用意できなければ、治療なんて継続できないといっても過言ではない。

だから、わたしは転職活動をすることにした。


できるなら、正社員で「治療のために」働きたいところだが、正社員だったからこそ前職は続けられなかった部分があったし、実際妊娠を考えている女を雇ってくれるところがあるのかも不思議ではあった。

ちなみにわたしはリハビリ職である。つまり手に職、というものがあるのだ。だから、仕事ってすぐ見つかるんだねって思われがちだが、いまのわたしはそうじゃない。国家資格以前に、一般的な働く条件ともいえる(あくまでも一般的)「休まず毎日働けます!」っていうそこが、欠如している。甚だしく。

いま仕事に対して(治療に対してもだが)どうしたらいいのかわからないまま、転職サイトという手を借りることにした。

転職サイトのヒアリングで、現状を伝えるところから始まった。はじめてのケースとまでは言われなかったが、治療段階や用語が伝わりにくい印象があったので、稀なのかもしれないと想像した。その後、いくつか候補となる職場をあげてもらった。しかし、結局そのどれもが週数日の非常勤であっても「不妊治療中ってことで難しい」と返答があった。最初1~2社のうちは、まあそうやんな。って思うくらいだったが、同じようなことが何度も続くと、いろいろなことを考えるようになった。

自然妊娠ならウェルカムで、通院のいる不妊治療なら異議あり。(ううむ、わからんではない。だっていつ休むかわからへんもんな。しかもすぐ妊娠するかもしれんやん)とか。いまはまだ転職活動中なのであんまり落ち着いて書けないが(笑)、ここらへんのことは濃く書いていければと思う。というのも、リハビリ職で不妊治療中、かつ仕事との両立で困っているって記事、ほぼ目にしたことがないから。

それならばわたしが張り切って書いていこう。

わたしは、いまは治療をあきらめきれずに、でも前に進む気力も薄まって、本当にどうしたいのかわからなくなっているが、治療を通して感じたことや気が付いた自分の感情をどうしても、発信していきたいのだ。

別に自分が特別とは思わない。ただ、自分のからだのことって、結局人生どうやって生きていくかってことに繋がっていると身をもって知った。

若いから大丈夫とか、そんなことどうしてわかる?


さあこれからわたしはどうなるんやろか!


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