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【コロナ引きこもり日記】26日目

26日目 6月1日(月)

地面の揺れを感じて、目が覚めた。
地震だ。時間もわからないけど、たぶん朝。
アラームが鳴る前。

とうとう、6月になった。

ついいつもの癖で、5月と書きそうになる。

暦が変わっても、相変わらずの生活だ。

でも今日は面接なので、ちょっとだけ早い朝。

顔面を整えて、上だけシャツを着て、パソコンの前に座る。そんな朝。

相変わらず、面接はいやだ。
もうこのまま、ニートになりたいとさえ思う。

働かないことの快感を覚えてしまった今、もう元の生活に戻れる自信がない。そんな日々。

ランチに餃子を食べる。美味しい。

授業を受けている間に、友達から朗報がはいる。内々定を貰ったらしい。この世知辛い就活の日々を支え合ってきた友なので、自分のことのように嬉しい。同時に、ちょっぴり寂しくなって、ちょっぴり情けなくなる。自分がとても、ちっぽけな存在に思える。

羽ばたきたくても羽ばたけない鳥になったみたいに。どこまでも、どこまでも続く道の真ん中で取り残されたアリのように。だんだんと、透明になっていく自分を、感じる。

『輪るピングドラム』を見終わった。
物凄く深くて、抽象的な物語だった。作中に何度か村上春樹の作品が出てきたけれど、本当に彼の小説を読んでいるような感覚になる。あちこちに散りばめられるメタファーに、頭は追いつかない。思わず、考察を読む。

考察はこちら。

薄々気がついてはいたけれど、どうやら「愛」がテーマの物語のようだ。いや、深い。深海レベルで深すぎる。なんだこれ。本当にアニメなのかを疑うレベルの内容の濃さだ。というか、こんな考察ができる人って本当にすごい。こんな深く考えられることがもはや才能だと思う。

とりあえず今度もう一度見返すとして、今日のところは、

「透明な存在」
「運命の果実を2人で食べよう」

この2つの言葉だけ記しておこう。

授業が終わるとすぐ、歌のレッスンに行く。
そう、実は歌を習っている。
コロナでだいぶ長いこと休みだったけれど、実は。久々すぎて、声が出ない。でもやっぱり、思い切り声を出して歌うのは好きだ。カラオケに行きたいなあ。

平日の池袋は、雨と夏の匂いがした。

夜。納豆ご飯とサラダ。美味い。

後半に行くにつれ、だんだんテキトーになっていくわたしの日記。そろそろ140字くらいで収めたい、そんな年頃。

ボランティア仲間とzoomをする。楽しい。画面越しでも変わらないみんなの姿に、少しホッとする。

ねむい。

明日は、授業以外なにもない。
だから、ゆっくりしよう。

ああ。今日は、外に出た。

おやすみ。



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