【コロナ引きこもり日記】23日目
23日目 5月29日(金)
止めた。
少なくとも、3回は、アラームを止めた。
今日は午前中に授業がある。
10時には起きるつもりだったのに、いつのまにか10時40分になっていた。
慌てて起き上がり、zoomに入る。オンライン授業のいいところは、起きて5分で授業を受けられるところだ。ああ、この時代に生まれてよかった。
晴れている。
こんなに天気のいい日には、少し前までは外に出ていた。
でも、私はこの間の経験を生かす。
こういう日が出ている日は、絶対に暑い。暑い日に散歩は、かえって命取りだ。家にいるのが最善なのだ。
ついに思考回路も完全に引きこもりニートのそれになった私は、そんなことを思いながら授業を受け、課題をこなし、ランチを食べ、Netflixを見る。
ちなみに今日のランチは冷製パスタ。授業を受けている間にママンが作ってくれていた。気がつけばそこに食べるものがあるって、最高だよね。ありがとう、ママン。
ブルーインパルスが空を飛び交っていたらしい。どうりで、今日のインスタのストーリーにやたら飛行機雲が載っていると思った。
(あ、トップの写真はTwitterからお借りしました。)
そう知ったときには、もう15時を過ぎていた。時すでに遅し。やはり、引きこもりにはメリットがないかもしれない。
テレビも見れないうちの家は、情報源が主にインスタ、Twitter、Facebook、LINE、日経新聞、NewsPicks、NHKのアプリ、もしくはアレクサだ。意外と多かった。全然テレビいらないじゃん。まあ、そういう媒体を常に見ているとは限らないので、情報を得るのは一歩遅くなる時もある。
結構、感動的な光景である。私も生で見たかったなあ、ブルーインパルス。よく知らないけど。そろそろ、時代についていきたい。
最近買った、伊坂幸太郎の『逆ソクラテス』を読む。小学生目線の短編が5つほど載っている、単行本だ。伊坂幸太郎は好きなので期待して買ったけれど、期待通りの面白さだった。相変わらず凄い文章力と構成力である。どうやったらこんなストーリーを描けるというのだろう?
こんな賢い小学生おらんやろ、と少し思ったけれどまあそこは置いておいて。理不尽に正しさを押し付ける大人を見返そうと、知恵を働かせる子供たち。「ぼくは、そうは思わない」と初めて自分の意見を言う男の子。
なんだか心の奥が、ぶるっと震えた。
タイトルの「逆ソクラテス」というのは、ソクラテスの唱えた「無知の知」からきている。自分が無知だと言うことを知らず、自分は絶対に正しいと思って生徒に接する教師。それは、ソクラテスの逆だ。だから、逆ソクラテス。天才か。その言葉を作れる伊坂幸太郎は、まさにソクラテスだと思った。
とりあえず暇な人は、一度読むことをオススメしたい本だった。心があたたまる。
Netflixを見ながら、ディナーは納豆ご飯。質素だけれど、それがいい。やっぱり毎日納豆は食べないと、なんだか落ち着かない。おいしい。納豆に出会えて、よかった。
10時過ぎに、今日の講義の小テストをオンラインで受ける。相変わらず、サイトが重い。
Netflixで、『ぼくらの』というアニメを見る。友人にオススメされたやつだ。鬱アニメらしい。
うん、確かに鬱になりそうだ。
闇が深い。中1で学校の先生とセックスして、妊娠して、しかもその先生は学校で盗撮を繰り返してて、さらには実の姉とも関係を持ってるって、闇しかない世界である。こんなん、心壊れる。先生もきもいし、みんなきもい。こういうクズな男は心底いなくなってほしいと思う。
でも、面白いので見てしまう。大人と子供の心の対比に、物凄く考えさせられる。こういうストーリーを描ける人は、一体どんな気持ちで書いているのだろう?少なくとも私には出来ない。すごい。わたしの心覗いたんか?って思うほど、びっくりするくらい人の心を精密に描写する。
今敏監督の鬱アニメも今度見てみようと思った。
そんなこんなで、日付を超えてしまった。
明日も何もないけれど、久々に母と外食に行くかもしれない。わくわく。お出かけっていいね。
ああ。今日も、外に出なかった。
おやすみ。
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