人生のバイブルに出合った話

『嫌われる勇気』を読了。
読みながら強く思ったことは、もっと早くこの本に出合いたかった、ということ。
そうすれば、人の目ばかり気にしていた中学時代や、部員との折り合いがつかず辞めてしまった高校の部活、自分の存在が無意味に思えてしまった大学時代をもっともっと楽しめたのではないか。

しかし、本書にはそんな私へのメッセージも丁寧に記されていた。この本が心に響いたのは、今の私だからだと。学生時代に読んでいても、今ほどの衝撃と感動はなかったかもしれない。

これまでの私は、「こうすれば好かれるだろう」「これをすれば気が利くと思われるだろう」と、"相手にどう思われるか"が行動の基準だった。だから、相手から思った通りの反応や評価が返ってこないと、激しく落ち込んだり、憤ったりしていた。
それが読み終えてからは、”どんな自分で在りたいか”を念頭に置くようになった。これは大きな変化だ。挨拶を無視されても、"私は挨拶をする自分でありたい"と思えれば、相手が無視するかどうかは全く問題ではないのである。
言葉を借りれば、自分と他人の「課題の切り分け」が私にとってはキーワードだったのだ。

この本に出合ってから、これまでの悩みが嘘のように、本当に生きやすくなった。定期的に読み返したい、人生のバイブル。

世界はこんなにも、軽やかで明るい。


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