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1ヶ月地域移住インターン!大学生の私が暮らして気付いた、地域の魅力と活かし方

この記事では、インターンによって得られた
大学生だった私の価値観を変えた経験談についてお話しします!

「地域活性化に関われるような活動に興味がある」
「模型作業や現地視察だけで終わらない、
 自分のアイデアを活かせる活動をインターンで経験したい」
地域に密着したインターンがどんなものか知りたい」

そう思った方に是非、読んでいただきたいです。


はじめまして!

現在、建築設計事務所PAAK  DESIGNで働いているセイラです!
大学生だった頃、この会社で1ヶ月間のインターンシップを経験しました。

インターンに参加したきっかけは自分の進路について悩んだこと。


建築系の大学に通いながら、進路選択や研究室の選定の過程で、

「自分が今後どんな仕事がしたいのかわからない」
「心惹かれるものは何だろう」


といった疑問を持つようになりました。

地域貢献には興味があったものの、
自分がどのような目標を持ちたいのかが見えず、
悶々と悩みを抱えていたところ、
PAAK Designのインターン募集情報に出会いました。

活動内容や理念に惹かれ、
会社に連絡を取り、インターンシップに参加。

いざインターンへ!

一般的に、建築設計事務所のインターンシップでは、
模型製作や現地視察など、
サポート業務が中心となることが多いと思います。

しかし、私が経験したインターンシップは、
「実際に地域で暮らしながら
地域課題解決のアイデアを会社に提案する」

インターンだったのです…!


この地域移住インターンシップを通して、
私は「地域課題解決において大切にしたい軸」
見つけることができました。


地域課題の解決で大切なこととは?

突然ですが、あなたに質問です!

「お願いです!この地域の課題を見つけて解決してください!

あなただったら、どのような行動をしますか?

解決方法はさまざまあると思いますが、
私だったら、地域の課題を解決するために…

1: 実際にその地域で日常生活をします!
2: 課題となっている物事の背景を探り活かします!

と、答えると思います!

え?そんなこと?
そう思う方もいるかもしれませんが、
この2つがとても大切!

PAAK DESIGNの「地域移住インターン」での経験で、
これらの軸を見つけ出した私。

まずはPAAK DESIGNについてお話ししていきますね!

地域課題解決アイデアを会社にプレゼン?!

PAAK DESIGN株式会社は、
宮崎県日南市の飫肥にある建築設計事務所です。

2階が事務所。1階は塒珈琲という珈琲屋さんです

仕事の内容は、建築内装の設計管理をメインとしていますが、

一棟貸しの古民家宿「PAAK HOTEL 犀」の運営や、

PAAK HOTEL 犀

解体される建物に眠る古物の回収から、
クリーニングやリペアを施し販売までを行う「PAAK STOCK

PAAK STOCK

さらには地域の魅力を販売するオンラインショップ「PAAK Supply」など、

PAAK Supply

設計だけに収まらない、
地域に密着した活動を行なっています。

そんな、未知の地域の面白そうな会社の初出社日!

…を迎えた私ですが、代表である鬼束さんに挨拶して早々、
とある課題を言い渡されます。

「セイラさん、インターンの間にやってほしいことがあるのだけど、
 この1ヶ月を使い、自分で飫肥の地域課題を見つけ出して、
 最終的に解決方法を会社でプレゼンしてほしい

出ました。冒頭の問いと一緒ですね(笑)

なにそれすごい面白そう、とすぐに食いつき、
二言目には「やります!頑張ります!」と言う
やる気だけはある大学生でした!笑

さて、どうやってこの課題を解決していったのか、
その経験からどうして
「実際に街で暮らす」「物事の背景を知る・活かす」
ことが大切だと感じたのか?

つぎは課題にどう向き合っていったかをお話しします!


地域の課題と魅力を見つけ出せ!

課題をどうやって攻略していくか・・・。

さまざまな試行錯誤を重ねた結果、
課題の特定と解決策の策定において非常に役立った
2つのポイントがあります。

  1. めちゃめちゃ積極的に街を歩き回る

  2. 観光地であるからこそ、観光以外の部分に目を向ける

これがどうして私が大切にしたい軸に繋がったのでしょうか。
それぞれのエピソードをご紹介します。

飫肥の大手門 Photo ワタナベカズヒコ


1:めちゃめちゃ積極的に街を歩き回る

課題の対象地である飫肥は、重要伝統的建造物群保存地区に選定された
風情ある石垣が残る城下町です。

私は飫肥で暮らすまで、
全くこの街のことは知りませんでした。

私は飫肥デビューしたての大学生。
知っているのは宮崎市から電車で1時間ということだけ(すごく遠い)。

ネットで情報を集めたり、文献を読んだりなど
手元でできる調査も行いましたが、

何よりも大切にしたことが、
その土地を実際に歩き、自分の目で見て感じたことです。

夜の飫肥 Photo ワタナベカズヒコ

通常業務もあったため、
活動できたのは仕事以外の時間。

土日はほとんど、街歩きに出かけていました。

時間帯を変え、何度も同じ場所を訪れたり、
新たな場所を探検したり。

1ヶ月も経てば、道の行き着く先が分かるようになります。

また、私が活用したのが朝の時間です。

宿泊施設から会社まで徒歩3分という
好立地だったことから、
朝早く起きて街を探検していました。

飫肥の城下町をぐるりと囲む酒谷川の周辺を歩いてみたり、
早朝に飫肥城跡地の杉林に行って、森林セラピーで癒されたり、

飫肥杉林 Photo ワタナベカズヒコ

さまざまな時間の街の表情を見られたこと、
頻繁に街を散策できたのは、
その土地に暮らしていたからでした。

普段の街の様子 Photo 私

1ヶ月間、生活もしていかなくてはいけないので、
地域のスーパーやショップにも買い物に行きます。

「この商品を扱っているお店が多いな、地域の特産品なんだろうな」
「立ち寄ってゆっくり過ごせるお店が意外とない…」
「え?もう店閉まったの?早すぎない?」

面白い発見もあれば、ちょっと困ったことも(笑)。

しかし、そのようなひょんな発見が、
その街の特徴や課題の糸口となってくれます。

実際に暮らし、生活してみることで見えてくるその土地の性格。
それはネットにも文献にも載っていない発見をもたらしてくれます。
その発見が、提案プランにも非常に反映されていきました。
(提案プランの一部は次項に載せています)

飫肥の石垣


2:観光地であるからこそ、観光以外の部分に目を向ける

飫肥はその歴史情緒ある景観を見に、多くの観光客が訪れます。

それもあり飫肥城や資料館などの
観光スポットは充実していますし、
あゆみちゃんマップという
食べ歩き・まち歩きができるマップもありました。

あゆみちゃんマップ

整備が行き届いているようにも見える飫肥ですが、
観光客の滞在時間の傾向について調べると、
滞在時間が短く、3~4時間しかいない方が多い状況でした。

このままでは観光客の消費購買行動時間が短く、
地域商店などの経済活性化を図るには
少しでも滞在時間を伸ばす必要性がありました。
しかし、そのために新たな観光スポットを作り出すのは違うと考えました。

ではどうやって滞在時間を増やすのか?

私は街歩きをしながら、こんなふうに考えたのです。

「観光スポットじゃなくたって、魅力的なところはたくさんある」
「だったら観光地とされていない部分を観光地にしてしまおう!」


私が着目した日常風景の魅力はこちら!


1:多様な石垣
2:まっすぐな道
3:謎神社

観光地ではないところに目を向けた提案

有名どころはもちろん素敵なのですが、
私なりの推しどころを探し出し、
新たな観光のあり方として提案しました。

上記の場所に着目した時間の過ごし方の提案

この提案ができたのは
実際に街に暮らして、
街の課題や魅力をリアルに感じることができたから



「飫肥はなぜ石垣の形がいろいろあるのだろう?」
「どうして道がこんなにもまっすぐきれいなんだ?」

暮らし、散策することは
風景に隠された地域の面白い部分を発見させてくれます。

地域の人にとっては当たり前の景色かもしれませんが、
当たり前の背景にあることを知り、それを魅力として活かす。

それが街のアイデンティティになっていくのです。

最終的にこのプレゼン発表では、ご指摘もたくさんいただきましたが、
地域で発見した魅力に共感してくださる声も聞くことができました。

自分のアイデアや感じた魅力に共感してもらえる。
それがとても嬉しかったことを、今も覚えています。

あなたも地域移住インターンにきてみませんか?

私が大切にしたい

「実際に街に暮らすこと」
「物事の背景を知り、大事にすること」

についてお話ししました。

これらはどちらも、
表面だけではなく、背景にある出来事・物事を知ることが大切
という共通点があります。

そして地域課題の解決にはもちろん、
この考え方は多様な事柄で通ずる部分があると考えています。

表面的な部分だけをみるのではなく、
当たり前だと思われてるような、着目されていない裏側を見ること。

実はそのようなところに、
物事の魅力が詰まっていると思うのです。

そうして地域の隠れた魅力を見つけ出して、

「この街ってこんなに素敵な場所なんだよ!」

そんなふうに地域のことを語ることができたら
なんだか幸せで、うれしくなりませんか?

あなた様にも、そのような経験を是非していただきたいと思っています。
興味がある街があれば、是非実際に訪れて暮らしてみてください。

きっとそこに今まで見つけることのできなかった、
面白い地域の魅力が隠されていると思います!


募集要項

PAAK  DESIGNでは夏期間限定で、
大学生向けのインターンシップを募集します!

参加条件
・大学3年生以上 (建築学科、デザイン学科、都市計画学科など関連学部専攻者歓迎)
・建築・デザインに関心があり、地方での働き方に興味がある方。熱意を持って取り組める方
・基本的なPCスキル(CADソフトの使用経験があれば尚可)

経験できること
・現場見学や打ち合わせに同行
・設計図面の作成補助
・モデル制作やプレゼン資料作成
・社内勉強会への参加
・古物事業の運営の体験
・宿運営の体験

興味のある方は、
info@paak-design.co.jp へご連絡ください。
メール件名:2023年夏インターン希望

皆さんのご連絡をお待ちしております!

TOP Photo ワタナベカズヒコ


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