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セリフや会話を書くときに心がけていたこと

 文章で「セリフ=人の会話」を書くときに心がけていたのは、脚本家の岡田惠和さんのこれです。↓

 このサイトではなかったと思いますが、岡田惠和さんのインタビューで同様の記載を見た記憶があります。15年以上前のことです。
 っていうことで、カフェ、電車、居酒屋などで隣になった人たちの会話を聞き続けた時期がありました。そこそこ鍛えられましたね。私は岡田さんのようにカセットテープに録音しませんでした。その場で聞き流す感じです(英会話かよ…汗)

 盗聴するのではないけれど、罪深いトレーニングです(汗)
 当然ですが、口調ってその年齢、世代ごとで変わってきますね。
 女子高生の会話って意外と私の世代と変わらないんだな。と当時は思いました。そして居酒屋のおじさん同士の会話は必ずギャグと笑いが混じる。中年カップルの探り合いは若いカップルとは違う。子供が幼稚園くらいのママ友ランチのねっとり感。自分もママ友ランチに出たし、その時は自覚していなかったけど、外からは「腹の探り合いみたいでめんどくさいな…」と思われていたんだろうな。などなど。発見がたくさんあった。

 このトレーニングで人やモノの観察癖がつきました…。実際、薬剤師の仕事をする上でも役に立ちました。それまでの私は場の空気をあまり読まなかったので…。(今もそういう傾向が多少ある)
 セリフってある意味、文法とか「てにをは」が適当でもなんとかなっちゃう。その方が自然だし。
 ただし、小説のセリフは別。(って言うけど、書いたことは練習用の昨品を数えるくらいしかない)「」付きの会話が減りますし、話の流れ的に「見せる」会話になるんですよね。
 シナリオでは構成が大切ってよく言われました。私の弱点は構成でしたね。コンクール評でも指摘されたことがあります。セリフより構成重視にしているライターもいるんじゃないかなぁ。私のようなダメライターが言うのもナンですが、セリフと構成のバランスがほど良いのがいいシナリオなんでしょうね。
 
 私が好きなのは、こじゃれた立ち飲み屋での、付き合うか付き合わないかという感じの中年カップルが、いよいよ付き合うかぁーっていう会話のやり取りです。頑張れよって思っちゃうんですよね。(特に男性側)
 人生の幸せの側に、目あり口あり、セリフを上手く書きたいライター志望者の耳あり。

 いい夢見ろよ! オヤスミナサイ。

 サムネの画像は「いい夢見ろよ! 柳沢慎吾祭り!!」よりお借りしました。

 
 


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