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アダルトチルドレン:克服の実際と困難【精神疾患の原因を説明する②】

こんにちは。えめです。

意外と知られていないと思いますが、

アダルトチルドレンのある方は優秀な人多いです。

優秀なので、よく人より利用されて、

結構ダメージ喰らっています。

優秀な人がダメージを喰らうことについては、こちら↓にも書いていますが…

今回はそんなお話。

アダルトチルドレン要素は
優秀だけど課題が難しい

【精神疾患の原因を説明する②続き】


アダルトチルドレン要素の原因

アダルトチルドレンは、
親が子どもに甘えていたことが原因の事が多いです。

※甘えると言っても、未熟で感情をぶつける、
親の責任を子どもに押しつける、子どもに親の世話をさせる、などいろいろ。


本来なら、
子どもは子どもらしく、
大量にある自分の発達課題と向き合いながら、
すくすくと成長して欲しいのですが…

親のフォローに忙しく、
自分の発達課題まで手が回らなかった、
子どもをする前に大人になってしまった、
という悲しい過去があります。

なので、

アダルトチルドレン=中身が子ども

ではなく、


アダルトチルドレン
  =過剰な大人の対応を求められてきた弊害


なのです。



だから、大人のプロといっても過言ではない。

ゆえに優秀。

頭がよく、サービス精神も旺盛、優しい。



そうすると、

優秀さに甘えたい人に
境界線を越えて侵入されることも多いです。


そういうわけで、
アダルトチルドレン要素のある方は、

自分の課題と、他人からの課題、
二つの大きな課題と戦う辛さがあります。


アダルトチルドレン要素の課題


アダルトチルドレン要素のある方は、
やり損なった子どもの発達課題があります。

発達課題とは、私流に言うと、
人生に納得するための手順みたいなもの。

アダルトチルドレン要素の課題とは、

「私も子どもらしく子ども時代したかったー」
という欲求を納得いくように落ち着かせること。

あと、
「大人って信用できないね?
大人ってなんなん?すごいんでしょ?
だって、私が求められてる大人像ってすごいもん。
みんなできるから、私にも求めるんでしょ?」
という質問に納得いく答えを用意すること。

この辺が納得いくと、
前回お話しした、
本音(子どもの自分)と建前(大人の自分)
の戦争が終わります。

自分軸の「素(もと)」が完成します。


へぇ、はじめて知った!ってあなた。

大丈夫、DNAは知ってたから、
すでにやってると思いますよ。

ただちょっとやり方は難しいと思います。


アダルトチルドレン要素の課題達成が難しい理由

アダルトチルドレン要素のある方は、

発達課題をクリアするために、
ちょっと子どもっぽくなる(自己中心的になる)必要があります。

「子どもらしく子ども時代したかったー」

という人生の不消化感を解消しないといけないからです。

これが実にネック。


警戒心が強いので、
なかなか子どもモードを出さないのが普段。

たまに許せる相手を見つけると、
出し慣れてない子どもモードを出してみる。

すると、
受け止めてくれた相手に、
調子に乗ってキャパオーバーな要求をし始めちゃう。


子どもが、子どもの姿で、
親とか大人に無理要求やっても、
怒られる時は怒られます。

ある程度は、
子どもだからと相手が諦めてくれてるので通用しますが。

だけど、大人の姿で
子どもモードの無理要求をすると、
相手は混乱。


しかも本人、
最初受け止めてもらえた時、
受け止められ慣れてないので、
嬉しいが昂りすぎている。

幸せホルモンのオキシトシン的なものとか、
ホルモンが暴走するのではないかと思うのですが…

相手のことが見えなくなっています。

なので、
許容ゾーンを抜けた時、
甘えモードを適切に引っ込みつけるのが難しい。



そして、拒否されて、
拒否されたというプチトラウマを経験すると、
次は人に甘えにくくなる。
(頼りにくくなる)

すると、
次頼れる人を見つけた時、
頼れる人が貴重だと感じて、
手放したくないので、
甘えるさじ加減が狂う。泣


ここで、

「大人って信用できないね?
大人ってなんなん?すごいんでしょ?
だって、私が求められてる大人像ってすごいもん。
みんなできるから、私にも求めるんでしょ?」

この問いを投入し始める。


「なぜ私は子ども時代に大人の甘えを聞いてたのに、
なぜみんなは私に甘えてくるのに、
なぜみんなは私を甘えさせてくれないの?」


「私が甘えられないのはおかしいでしょ」
という嘆きがちょっとズレていることを知ってる本人、
なにかと理由をつけて甘える正当性を主張し始めます。

「できるでしょ?」って。


できないから「できない」って言ってる、
周囲の人間は困り果てる。

そのうち、
だんだんトラブルが大きくなり、
焦りや喪失感も比例して加わり…

悲劇。


「見捨てられ不安」のサイクルですね。



じゃあ、もう自分に蓋をしよう。
嫌われるのは嫌だ。

こんな風になると、
心の刃が自分に向くので、
うつとかの原因になったりします。

お互いの自己理解が足りないゆえの悲劇です。


さらに追い討ち
アダルトチルドレン要素の困難

アダルトチルドレンの課題をするにあたって、
どうしても大人っぽくないコミュニケーションが必要な場面があり、
理解者に悩むアダルトチルドレン要素の方。

他にも、
コミュニケーションマナーの問題
カモにしてくる存在
など困難は続きます。

✅コミュニケーションマナーの問題

アダルトチルドレン要素のある方は、

親があまり常識的ではなく、
そもそもコミュニケーションの常識を学べていないパターンもたまにあります。

その場合、
子どもモードで課題に取り組んでいる時間じゃなくても、
コミュニケーションに問題が起こることも。


人と話してて、突然、炎上する。

えっ⁈となる本人。

聞いてもちょっと分からない。

「傷つくところどこかな?ここかな?
私はそれ言われるの普通なんだけど…。
逆に、私はここで傷つくけど…違うの?
もうわかんない。泣」

ってなる。


意図せず人にダメージを与え、
炎上し、辛い思いをする。

課題が終われば悩むことがなくなりますが、
それまでは失敗しながら勉強しないといけません。


✅カモにしてくる存在がいる

アダルトチルドレン要素のある方は、
人を甘えさせる訓練をしてきたようなもの。

子どもモードの出てない時は、
人から見れば、心地良さそうな存在。

そんな甘えたい人たちに、
いいようにさせちゃうのが
母心たっぷりのアダルトチルドレン要素のある方。

境界線がわからず、混乱する姿は、
悪意のある人からすれば、
標的にしやすい存在。

日本には、
優秀な人には好きに甘えて良いという暗黙の謎のルールがあるため、
だれも悪意を咎めない。

むしろ当然といった雰囲気すらある。

だから、
人の問題をかかえて、
「出来ない私のせいだわ」
とか言い出しちゃう。

違う違う違う。

境界線越えて甘えてくる人が悪い。


アダルトチルドレン要素はこう対応する

✅まず発達課題に取り組む


発達課題に取り組むために、

「子ども時代をしたかった自分」
に寄り添い、

「大人とは?」の問いに、
世界を見て答えを出す。

難しいですが、
協力してくれる人が協力してくれる範囲で、
自分が納得できるようもっていかなければなりません。

子育てがヒントになるかと思います。


追い討ちコミュニケーションのトラブル
については、


私が言いたい対応はただ一つ。


✅境界線を引くことを覚えましょう


ということ。



「そうは言っても、
適切な境界線って、どれよ?」

そうですね。

問題はそこ。


目の前に、主に親が、
間違った境界線引きまくってて、
本物どれ?ってなってるんですよねー…



とりあえず、

✅人に聞きましょう。


「ねぇこれ、怒っていい?」って。

人に聞きましょう。それが早い。笑

✅感情を目印にしましょう。


あとね、

「正しい」が分かればいいんだ!

ってなるパターンが
めちゃくちゃ多いのですが、

間違いです。


悪化します。



「正論」は、
ひどい人たちの武器だと思って下さい。


相手の土俵に入ってしまいます。



正しくは、

自分の感情に素直になること。

自分が自分の感情を認める事。

嫌だと思ったら細かいこといいから
近づかない。


こっちです。

気をつけて下さいね。


まとめ

✅アダルトチルドレンは大人のプロ
✅発達課題は自分軸の素(もと)
✅見捨てられ不安はうつの原因
✅発達課題が終わるまでは、コミュニケーションの常識とカモにしてくるやつの悪意に悩む
✅感情と信用できる人を駆使して境界線を引こう

長文最後まで見ていただきありがとうございました😊


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