『ムルセヴネのクーフーリン』翻訳同人誌監修しました
皆さんお久しぶりです。
既にご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、グレゴリー夫人の "Cuchulain of Muirthemne" (1902) の翻訳同人誌が刊行されています。
翻訳をされているのはケイロカミオカ氏 (@Might_Overwhelm) 。シアトル住まいで占い師Vtuberというキャラの濃い方です。
"Cuchulain of Muirthemne" はグレゴリー夫人が集めたクーフーリンに関するゲール語の物語を英訳し、彼の誕生から死までの物語としてまとめあげた一冊です。刊行すぐに人気を博し、アイルランド文芸復興において重要な役割を果たしました。その人気はアイルランドに留まらず、アメリカでもルーズベルト大統領などが愛読し、絶賛しました。
私は主に固有名詞の監修という立場で、ゲール語固有名詞を日本語でどのように表記すべきか、という点でお手伝いさせていただきました。また本文に関わるということで、以前noteに書いた内容をまとめなおして4ページほどの文章を2巻に掲載させていただきました。
現在は2巻まで出ていますが、これからも続々出る予定です。クーフーリンの物語を読みやすい現代日本語訳で読むことができるという貴重なものなので、みなさんぜひ読んでみてください。
記事を面白いと思っていただけたらサポートをお願いします。サポートしていただいた分だけ私が元気になり、資料購入費用になったり、翻訳・調査・記事の執筆が捗ったりします。