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マルクが痙攣して倒れた時の事③ ~お恥ずかしい話も包み隠さず~

②はこちら

こういう局面であまり考えたくない事ではありますが、病院に連れて行くにあたってお金の心配をしました。
いくら掛かるんだろう。。。
救急だし、動物病院は健康保険の適用ないし。。。

引き取った時に、お金の問題に直面するんだろうなと覚悟していたつもりでしたが、いざその時を迎えると、やっぱりいくら掛かるんだろうと思ってしまったのが悔しかったです。

なので、ここで改めて覚悟を決めました。
これに関しては極めて個人的な話ですが、こういう時のお金の心配をしなくていい経済力やメンタリティーを持ちたいです。


という前置きがありつつ
タクシーで桜の街どうぶつ病院に無事到着し、運転手さんに改めて御礼をお伝えして病院に入っていきました。

病院には先生と、若い女性スタッフさん一人がいらっしゃって、恐らくもう業務を終えて帰れる所だったろうにも関わらず、嫌そうな顔を全く見せず、優しい笑顔で迎え入れて下さいました。こういう所が安心感となって伝わり、精神衛生上「安心する」という事がいかに大事な事かと思いました。

タクシーではカートの中で寝ていたマルクですが、病院で目を覚まし、また興奮状態になってきました。
口を開けて舌を出し、息が上がっています。

先生に改めて経緯をお話し、その間にスタッフさんが診察台にマルクを乗せます。診察台の上でもマルクはソワソワして、中々落ち着きません。

僕らは先生とスタッフさんにマルクを託し、待合室で待機します。

が、僕らも中々落ち着きません。
いや、落ち着いてなかったのは僕だけだったかもしれません。

待合室の中で診察台が見えるポジションに移動し、マルクの様子を伺います。
スタッフさんがマルクの動きを止め、先生が聴診器を当てたり採血をしたりしていました。
噛まないようにエリザベスカラーを装着し、まだ息が上がっていて、時に診察の拒絶を主張するように吠えるマルクを見て、少し泣きそうになりました。「頑張れー大丈夫だよー」と言いながら祈るように念を送っていた記憶がおります。

一方嫁は、診察台が見えないポジションで待合室の椅子に座り、落ち着いているようでした。
「先生方に委ねたら、後は私らがソワソワしてもしゃあないしな」
という後日談です。僕もそのつもりでしたが、ここまで落ち着けてなかったですね。

診察が終わって、まだ少し興奮気味のマルクを預かり、嫁がカートに入れます。

診断結果は、
・熱があがっている。
・脱水症状になっている。
・てんかんの可能性が高い。
・心臓の持病の影響ではなさそう。
(マルクは僧帽弁閉鎖不全症と最初の検診で診断されています。心臓の弁の動きが悪くなり、心臓で血液が逆流する病気で、加齢による所が大きいそうです。以前先生から、こちらの本を教えて頂きました。)

・その他過去の検診で数値が高かった所が原因ではなさそう。

との事でした。
熱は39・5度ぐらいで、聞いた時は
「そんなに高いの!?」とびっくりしましたが、人間で言うと37・5度ぐらいだそうです。(それでもしんどいですよね)
人間なら汗で熱を逃がしますが、犬は汗が出ないので、呼吸で熱を逃がすために息が上がるとの事でした。
興奮して走り回ったのも、人間で言う「あーーー!もう!しんどい!!」とジタバタするのに近いという事でした。

思い返せばマルクは散歩前から水を飲んでなったなと思いました。
痙攣を起こして走り回った後も水を飲んでいませんでした。飲ませようとしても全然飲む気配がなかったんです。
そら脱水症状も起こすわな。。。
そもそもあんなに力いっぱい走って、その後も興奮して動き続けていて、絶対しんどいに決まってる。。。

そういう時はスポイト使うとか、口に付けるだけでもいいので何とかして水を飲ませて下さいと言われました。
診察時に注射(点滴だったかな)で水分を入れて下さったそうです。

熱が出た理由としては、何ヶ月か前に嫁が気づいたのですが、床ズレなのかマルクの皮膚が膿んでる所があって、そこからばい菌が入った可能性もあるとのことでした。(膿を抑える薬を、1ヶ月前の定期検診の時に貰っています)

そして、てんかんによる痙攣の可能性。
てんかんを抑える薬もあるのですが、それだとずっとその薬とお付き合いすることになるそうです。

僕らの考えとして、薬漬けになってしまうのはどうなのかという思いが以前からありました。安らかに最期を迎える方がいいのではないかと。

ただ、今日のしんどそうなマルクを見ると、必ずしもそうとは思えなくなりました。

嫁と協議して、
・てんかんの薬についてはもう少し様子を見る。
・今日とまた同じ症状が出た時の為に、一時的に抑える薬を処方してもらう。(先生からのご提案。坐薬を出して頂きました。)

という事にしました。

先生と会話をしている間、マルクはカートの中でまだ落ち着く気配がなさそうでした。
それを見て先生が、「あ、ちょっと落ち着かせますね」と言ってカートからマルクを出して、もう一度診察台に乗せました。
そして、マルクにゆっくり注射を打っていくのですが、打ち始めた瞬間から、マルクの目がとろ〜んとなって行き、そのまま眠っていくマルクを見て、
薬って、、す、すげぇ。。。とシンプルに唖然としました。

ここまでで、ようやくひと段落した気がしました。

最後に治療費の支払いです。
なんぼでも払う!と決めましたが、やはりドキドキしました。
ここでドキドキするのはほんとは嫌です。
でも、してしまいました。
そして出された額を見て、
(あ、思ったより全然だ。。良かった。。)
と思いました。勿論そう思うのも嫌です。ただ、思ってしまいました。

僕はマルクの診察中に、受付横の「PayPay使えます」の札を見つけてしまっていて、「PayPayでお願いします」と伝えました。
そしてもう一言付け加えます。
「今PayPay20%還元やってるんです」

結構な還元ポイントを頂きました。
この一連を、僕はなんて思ったらいいのでしょうか。
その場は笑ってやり過ごしたけど、複雑極まりない心境でした。
20歳を超えてからタバコを吸い始めたみたいな、ルール通りなのに何か後ろめたい気恥ずかしい気持ちになりました。

記事で笑い話にしようと思ったのですが、自分で書いてて思うのは、やっぱり笑いにくいですね。

マルクの記録として書き始めた記事で、
頑張らなければという焦りが顕わになりました。
課題が見えて来たとも言えます。
経済力と、焦らないメンタリティーと、文章力!
頑張ります!

謎の決意表明を以て③は以上となります。
④では、病院から家に帰ってからの話と、
総括をしていこうと思います。

③を最後まで読んで下さってありがとうございました。

(④へはこちらからどうぞ🙇)


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