【図解】アニメの構成要素
こんにちは。雪墨です。
今回は、アニメを見ていてふと浮かんだ、
「アニメってどんな要素で成り立ってるんだろう」
という疑問に対して、自分なりの答えを図にしてみました。
(素人意見ですので異論は全然認めます。)
では早速。
アニメの構成要素図
作った図がこちらです。
この図は視聴者目線で考えた時のアニメの構成要素であり、かつ、アニメの最大構成要素と考えています。
少しだけ詳細説明
恐らく図の中でイメージしにくいのは二つ(カメラと細部)だと思います。
動きの中のカメラはカメラワーク(視点の動き)を指していて、絵の細部とは、背景の細かさやキャラの髪の毛など、細部の繊細な描写のことを指しています。
また、アニメに必要不可欠なキャラという要素は、デザイン×シナリオ,言葉×動作×声の結果としてつくられると考え、今回省きました。
図の外側に黒字で書いてある言葉についても少し説明します。
物語と絵の間に「イメージ,意味」と書きました。
物語を絵でイメージしやすくする。絵が物語に意味を付け加える。絵も物語も視聴者に何かを伝える役目を担っている。と考えたからです。
因みに、絵×物語=漫画にはならないと思います。動きの要素も関係してくるからです。ここでの絵×物語のイメージとしては、ライトノベルや絵本の方が近いでしょう。
音と物語の間に「没入感」とありますが、私はこの二つには相互作用的に人を引き込ませる力があると思っています。ラジオの読み聞かせ中に流れるBGMのように。
音と動きの間にあるのが「調和」です。
例えば、人が話す口の動きやその表情の強弱に合わせて声優さんは演技する必要がありますし、靴が地面につくタイミングで効果音を付ける必要があります。
このように、アニメにおける音と動きは、いかに違和感なく互いに歩み寄り、かつ相乗効果を生むかという世界だと思っています。
動きと絵の間には「リアルor独創」と書きました。
例えば「君の名は。」の背景はとてもリアルです。
京アニの作画や動きもリアルなものが多いイメージです。
それに対して独創とは、クレしん映画「ヘンダーランドの大冒険」に出てくる架空生命体や建物,空の色のような、現実世界にはない表現のことを指しています。
また、orとは書きましたが、中間も存在します。
例えば(トトロのような)ジブリ作品は、全体としては独創的ですが、ご飯や人の動き、背景の木々はとてもリアルに描かれています。
因みに、音と絵、動きと物語の組み合わせについては、他の組み合わせと被るところもあり、除外しました。
アニメとは何か
これら動き×絵×物語×音の結果、何が生まれるのか。
この疑問に答えることで、アニメとは何かを言葉にすることができます。
これに決まった答えはないかもしれませんが、私の答えは、
「アニメ=世界観」
です。
アニメ制作は0からスタートします。
白紙、無音かつ、動きを整えてくれる物理法則や肉体の連動も存在しません。
その無の世界にリアルな動きを投影するのか、はたまた独自の世界や独自の法則を組み込むのかはクリエイター次第です。
そのため、日常アニメにも日常アニメ独特の世界観があると言えます。
時々、アニメで日常風景を見る意味が分からないという声を聞きますが、あえてアニメで表現するからこそ、「普段では気づけなかった些細な幸せ」に気づかせてくれるという良さもあります。
アニメは風や枯れ葉の落ちるスピードや歩き方まで全てを意識的に作る必要があります。これによって、クリエイターが日常のどのシーンを切り取ったのか、どの動きを表現したのか等、全てに意味が生まれます。
私の無駄に思える行動や暇な一日も、実は客観的に見たら意味がある
それに気づかせてくれるのがアニメの効果だと思っています。
ちびまる子ちゃんやサザエさん、クレヨンしんちゃんのように
つまり、例え現実世界でよく見る光景がアニメで再現されていたとしても、それは作られた世界であり、創作の結果だということです。
だからアニメ作りは大変なんだ!アニメは凄いんだ!という話ではなく、アニメ=世界観と定義した理由を説明するためにこの話をしました。
ここまでの話や「アニメの構成要素」も、全て自分の考えなので、反論等あると思いますが、一人の意見としてお受け取り下さい。
最後に
今回はアニメの構成要素について考え、自分なりに全体像を明らかにしました。
とはいえ私はこれら全てを意識してアニメを見たことはありません。
また、すべてをバランスよく見ている自信もありません。
実際、私は動作とシナリオと作画の細部と曲(BGM)に注目する人なので、声優さん等は全然詳しくありません。
ただ、だからこそ偏ってはいけないなと最近思い始めました。
どうしても好きな分野を極めると自分の意見や主義が生まれ、その目線でしか物事を見れなくなってしまいます。
今回「アニメってどんな要素で成り立ってるんだろう」という疑問がうかび、「アニメの構成要素」について考えたのも、この偏りを自覚したからです。
全体像を知ることは、意見や作品を受け入れる間口を広げる役割もあります。
皆さんも好きなものの構成要素について考えてみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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