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【日々雑記】金環皆既日食の夜

昨日は牡羊座新月だった。今年はなんと先月に続いて2回も牡羊座で新月が起こった。
しかも21世紀で7回しかない金環皆既日食をともなった新月だ。

そんな夜に、急な姉妹zoom招集が長女からかかった。
糖尿病で透析患者で年始からもろもろの問題が出てきて入院中の父の今後について。
もろもろとぼやかしているのは、具体的に話すと読む人が悲しくなりそうなくらいな容態なのだ。
とはいえ、父の心は健全でして、それがまた辛いところ。
なかなか難しいことが多く、最初はみな、どうしたものかね…と途方に暮れそうだったが、話しているうちにウルトラC案が飛び出して、おお!それいいやん!となり、最後は四姉妹でいろんなどーでもいい話をゲラゲラ大笑い。

わたしは自分の人生を気に入っているほうだと思うけど、中でも、最高のギフトは何かと聞かれたら、この姉たちと姉妹にしてもらえたことだと答えるかもしれない。

まあまあ難題づくしの両親のもと、数々の無茶振りと艱難辛苦を乗り越えてこられたのは、姉たちがいたからだ。
我がことながら、この四人のタッグは最強だと感じている。
共通しているのは、おそらくみんな、やや病的なまでに前向きというところで、救いのなさそうな暗い場所からはじまっても、話し終えることには、なぜかお腹抱えて笑ってて、zoom終えた後に息子に、
「おじいちゃんの話だったんだよね?なにをそんなに爆笑してたの?」
と不思議がられる。
わたしも不思議なのだ。

母の看取りでは多くの学びをもらった。
母からの最後のプレゼントだと思えるほどだ。
今、父も最期の時間に向かいつつある。
父もまた、わたしたちに多くの大事なことを身を張って教えてくれている。
若い頃には、父のことも母のことも嫌でしょうがなかったり、母にいたっては縁を切りたいと長い手紙まで書いて送ったことがあるほどだったが、まあ、長く生きていると、すべての経験がいまの自分を作っているな、と感じられる。

若いかた、どうぞ我慢しないように。
自分の内なる思いに耳を傾けて、
自分が自分を一番大切にしてあげてやって。

心身のエネルギーが強い若い時ほど、自分の感情を押し殺さないほうがいいと思う。
そのエネルギーは自分を傷つける力に作用してしまうから。
怒りや憤りという負の感情でも出せば、たしかに諍いを起こしたり不調和音を生み出すかもしれないけれど、案外心に傷を残すことがないように思う。
空気なんて読まないで、呼吸はつねに深く。

吐き出したい感情を出せずに、奥底で澱ませているのが一番こわいもの。
しこりとなって、病気にもなりかねない。
わたし自身もそれで大病になったんだろうと感じているので、いまはできるだけ、自分の気持ちに素直でいようと心掛けている。

人生は当たり前だけど、一度きり。
そして長く生きるほどに、一年は短くなる。
大切に生きよう。

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