基礎スタイリング講座No.2〜床編〜
こんにちは。
アートディレクターのおざきです。
基礎スタイリング講座No.1〜観察編〜
に続き、第2弾。
今日は、床の話をしたいと思います。
(タイトル地味すぎて迷いました。もっと良い表現ありそうだけれども…)
“床を制する者は、空間を制する”と
ある建築家の方と話をしている時に、話した言葉です。
もちろん、空間を作っている要素はたくさんあって
光も大切だし、置いてあるものも大切だし
そもそも何を置くかも大切だし…。
でも、実は最初の最初に
自分の撮りたい写真に合わせて雰囲気を作る
ために床に何を敷くのか?はとても大切。
逆を言えば、同じものを置いても雰囲気を変えやすかったり
場所を作りやすくなってくると思うので、ぜひ実験してみてくださいね。
ー Let's go!🍴ー
①“質感=雰囲気”になる、ということ
質感が写真の雰囲気になるというのをまずは
2つの写真で見比べてみます。
お気に入りの3RD CERAMICのマグカップ☕️
※写真加工・ライティング(分かりやすいように蛍光灯)は全て一緒。
1枚目は木(無垢)
ほぼ反射が無く温かみがある優しい印象
(ココアが入ってそう)
2枚目は白(ツヤなし)
白の反射で物がツヤっとしていてシャープな印象
(コーヒーの方が合いそう)
置いてあるものが同じなのに、印象が違う。
私の場合は
を使うことが多いです。
もちろん、白で温かみを出したり(これはよくやる)、ストーリー性を感じてもらうのは物の置き方や加工の仕方で可能。
白以外の時の方がストーリーを感じやすいのは
動きや情報がある方が見ている人が様々な物語を
想像しやすいから、かなとも考えています。
秀逸だなあと思うのが、とらや Toraya さんのInstagram。
白の紙を使い、白トビさせずに
ざらっとした質感をあえて絶妙に残すことで、和菓子が美しく際立ち、上品さを出している写真に衝撃を受けました。
要素がすく無いのに、遠くから見ても柔らかさを感じる…。
(もちろん、和菓子の美しさもあります)
このように、撮りたい写真には、どんな床が合うのか?
意図を考えて敷いてあげることでより
イメージに近付けることができるのです。
②わたしの持ってる愛すべき床たちレビュー
白板と白壁
同じ白でも、異なる雰囲気を演出したいとき
ホームセンターで安く手に入る白板(マット)は貴重…!
ツヤ有りだと反射するので、気をつけてくださいね。
もちろん、紙や布でも代用出来ますが保管が
大変だったり白布はシワになるので(過去に経験済み)
板の方法がおすすめです。
(この方法はとみこさんに教えて頂きました!)
白布
購入時、くしゅっとした時どんな雰囲気になるのか
みてください。
わたしが購入した布は少しトロトロしていて
パリパリの白布だとなかなかこの表情は出ないので
ぜひ、イメージのものを!
グレー布
最近、出番が無いのですが、1枚持っていると便利。
生成りの布だと温かすぎる
白よりも温かみが欲しい
という時に役立ちます。
麻布
クラフト感での使いやすさNo.1
わざとシワを出して見たり
端っこをふわっとさせて見たり
遊びがいのある1枚!
木
ぜひ壁紙では無くて本物の木の板を…!
おすすめの木は、マンゴーウッド。
食卓や、植物、ちょっと男性的なものを撮影したい時に。
壁紙では無くて本物の木を使うことで
チープ感がなくなり、木の板自体の面白さが写真に活きてきます!
アクリル板
こちらもあまり登場シーンは少ないですが
ガラスのモノを撮影したり、夏っぽさや、メタル感(指輪の撮影とか)
透かして使うこともできます。
まだまだわたしも実験中ですが
これからより使っていきたい1枚。
ネイビー布
わたしの場合は単体では使用ぜずに
何かと合わせて使用することが多いです。
(暗い印象になりやすいので)
夜の雰囲気や、配色を工夫することで上品さや、カジュアルさが出ます。
その他
黒い布も持っているのですが
ネイビーよりも暗くなりがちなので、暗さをだしたい時は光で調節することがわたしは多いです。(あと、明度が難しい…)
まずは白いものから初めて見ると自信に繋がると思います!
どうしてもイメージの布が無い…
という時は(あまりやりませんが)服の生地を持ち出して
アクセサリー撮影したり、テクスチャ印刷して布がわりに使用したり笑。
(余談ですが、今欲しいのは傷がつかない金属系の板です。撮影できるものは限定されそう)
③床1つで、ストーリーすら浮かび上がる
目指しているのは、カメラマン(自分でもよし!)が
撮影したくなるスタイリング。
布や板、素材が変わることで、色々な雰囲気で遊べます。
スタイリングの良さは
モノ1つでは作り出せない表情や物語を想像させられること。
まずは1つ1つのモノがどんな表情なのか、
見て感じてみてくださいね!
次は
皆んなが自分の撮影した写真を「素敵でしょ?」と
自慢したくなりますように!
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