生誕140年YUMEJI展
庭園美術館では先週から金曜にナイトミュージアムを実施中。
ということで早速夢二を観に行ってきた。
岡山にある夢二郷土美術館所蔵の、肉筆画中心の展示。
この建物で開催される意義のある展覧会。
なにせこちらにお住まいだった朝香宮のご息女が、お部屋に夢二の絵を飾っていたとか。
“自分は画家である”という自負が強かったらしい夢二。
『星まつ里』の、
全体としては平面的なのに
提灯を灯そうとしている少女には
蝋燭の火による陰影がいきなりついている感じとか、
色々な技法を取り入れようとしている様子が如実に伝わってきて
なんだか愛おしかった。
渡米の際に描かれた金髪裸婦『西海岸の裸婦』は
ちょっとモディリアーニを思わせる。
この辺まで来ると
夢二の画家としての新たな境地が少し見えてきていたように思うので、
外遊の成果が結実しきらないまま亡くなってしまったのは
やはり惜しいと思った。
おまけ
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