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坂本龍一トリビュート展

やると知ったときから「行く」と決めていたアート展。
(展覧会でも展示会でもないのでアート展と言ってみる)

坂本さんのやっていらっしゃることは難しすぎて、
私にはたぶん半分も理解ができていない。
だから、それを他者が再構築(=トリビュート)、なんてされると
もうほぼ理解不能。
でも、ライゾマくらいキャッチーにしてもらえたらわかる。

周波数の可視化


観客がタブレットで指示した内容に沿って映像効果が現れる

他のかたの映像作品も、
細かいことはわからなかったけど、音や映像に包まれているだけで
心地よく、“無”でいられた。

坂本さんの演奏の映像作品を大きなスクリーンで観ることができる。
これが一番よかったかも。
私は、2006年の『insen live』と2016年の『Glass』のセット上映を観た。
2006年の段階で、音に合わせたリアルタイムの映像演出をやっている凄さよ。
そこから10年経った『Glass』は
「音楽って何だろう」と考えてしまった。
PCで作り出す音、クリスタルシンギングボウルで出す音、ガラス窓を叩いたりして出す音
それらを使って、でもすべての音を極めてシームレスに
真剣な表情で織り重ねていって「音楽的なもの」を形作っていく様子は
『Ryuichi Sakamoto: Playing the Piano 2022』の時と同様に、職人みたいに見えた。
それで私は
「音」が「音楽」になる境目がちょっとわからなくなって、
不思議だな、面白いな、と思いながら見ていた。

期間中はアート展のチケットがあれば見られるそうなので、他のもぜひ見てみたい。

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