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5、業務上明らかに必要性のない発言

パワハラについて語りにくいと思うところは、少なからず、自分が見下され軽視されてきたということを自分が認めなければいけないからだと思う。
どう考えたってパワハラする方が悪いのだが、人生の多くの時間を過ごしてきた職場の人間が言っていることだ。第三者は、「やりすぎだが、一理はあるのかもしれない」と思うだろう。それに、私自身もそう洗脳されてしまっている。
性犯罪の二次被害と同じことだと思うので、どうにか私が、乗り越えなければいけない。

1、「ちゃんとした格好」
はじめて高橋さんと一緒に、大きな取引会社を訪問したときのことです。その日は「ちゃんとした格好」で来るように指示がありました。私の職場は基本的に服装自由なので、黒いパンツスーツを新調して、革靴で行きました。
結果、ひどく高橋さんをがっかりさせました。具体的になんと言われたかは失念してしまいしたが、私はその後一度もパンツスーツを履いていないので、そのなるようなことを言われたのだと思います。ちなみに高橋さんは、ミニスカートに素足で、足の甲がしっかり見えるハイヒールでした。
当時は全く意味がわからなかったのですが、その後、営業に同行するたびに、「男性たちがレギンスが嫌いなのは当然。分からない女性の方が気が利かない」とか「イヤリングは反射して揺れるやつの方が、男性たちが注目する」などと話をしていました。私は、その話の意図がわからず、高橋さんは変わった美意識があるんだな、ぐらいに考えていたのです。
今、やっと、わかる。
高橋さんの「ちゃんとした格好」とは、足が見えて、胸の形を強調し、鎖骨が見えるような服装です。男性たちが喜ぶ服を着て来いと、指示されたのです。
明確には言葉にできず、なんども婉曲的に指示したが全く私に伝わっていなかったので、イライラしていたんだと思います。

2、「あなたは日本語が下手だ」「あなたの日本語は分からない」
私が、報告・連絡・相談をしたときの、高橋さんの常套句です。
一応記しておくと、私の第一言語は日本語ですし、日本語で教育を受けています。
高橋さんが日常的に繰り返すので、やがて、他の職員も私に対して、そう言って笑うようになりました。言い換えたり、伝達方法を変えたりしても、変わりません。
いちど、50名ほどの学生の前で、高橋さんに急に「仕事のやりがいについて、短いスピーチをしろ」と指示されたことがありました。事前の段取りの相談などはありません。戸惑いながらも、精一杯スピーチをしました。そうしたら、高橋さんが学生たちに「今のスピーチの日本語の問題点をあげろ」と指示しました。私は、あまりに驚いて、何も反応できませんでした。
いまでもこの状況を思い出すと、首の後ろあたりがじわじわと痛くなり、唾液が分泌されて、胃が重くなるような感じがします。怒りと恥を思い出します。
休職する前の面談で、「私は、みなさんが言うように日本語がわからないので、私に今仕事をふらないでほしい」というようなことを言いました。そしたら高橋さんは勝ち誇ったように「やっと認めたね!」と言いました。

3、「あなたは困っているように見えない」
高橋さんの名の下、プロジェクトチーム招集され、私はその企画担当になりました。実質のリーダーです。
ですが、他の職員は、上記のように私を馬鹿にしていますし、私は他の職員に、業務指示を出したり指導をできる立場にありません。「4、雰囲気の悪い職場」で書いたように組織図上の上下関係はないので、職員は、私の提案に賛成しなくてもよいのです。なので、仕事が増えるような新しい提案は拒否されます。
そのことを高橋さんに相談すると、他の職員の働くモチベーションを高めることも、私の役割であると言われました。何度も無理だと相談しましたが、取り付く島がありませんでした。
完全に私が孤立したところで、高橋さんが「報告が無い」と怒鳴り散らかすのです。「1人で解決しろと高橋さんが言ったので」と答えると、「あなたは困っているように見えない」なので相談したいのかどうか何かわからないのだ、と指導を受けます。
しまいには、すべての業務報告書に、何が相談で何が報告なのか、全て指標をつけろと指示されました。ちなみに、その業務報告書は、読まれていません。

ちょっと、思い出すのに疲れたので一旦切ります。

おわり


楽しくない話ばかりで恐縮ですが、誰かの何かに役に立つような記事になるように頑張ります。