抗がん剤治療に関して考えたこと

(※この文章は2014年7月に書かれたものです。)

衝撃的な記事を目にしました。

今年5月にWHOの総会で、
抗がん剤の毒害を認めたため、
今後癌の治療に抗がん剤を使用しない
方向性を示した。
日本の医療機関には7月に通達されていて、
在庫が無くなり次第実施されることになる。
・・・と言うものです。
(http://k2o.co.jp 新井信介「京の風」)

この記事にどれほどの信憑性があるかは
わかりませんが、
私は看護師として働いてきた経験上、
抗がん剤の毒性を見てきました。

後に、自分の子どもが白血病になり
抗がん剤を使うことになって、
その毒性を更に痛感することになりました。

私は娘を10数年前に白血病で亡くしています。
(過去のブログにも何度か載せていますので、
見てもらえると経過がわかると思います)
娘が白血病になった時、医師から
抗がん剤の必要性を説明されました。
私は、看護師をしていた経験から
抗がん剤で髪が抜ける、吐き気や嘔吐、
粘膜障害、免疫力の低下
などの症状がでる事を知っていました。
それらの症状が重篤になれば、命を失う
可能性があることも知っていました。
だから、「抗がん剤治療が必要だ、
治療しなければ死ぬ」と医者に言われても、
すぐには承諾する気持ちにはなれませんでした。
しかし、娘は他の方法や病院を探す時間も
無いほど状態が良くありませんでした。

私は、抗がん剤に対し不安をもったまま、
考えないようにして医師に従うことにしました。
それしか方法がなかったのです。
でも、本当に苦しかったし、
信じていない治療をするのは、怖かったです。

その後娘は、5年間に6回の再発を繰り返し、
その度に同じ抗がん剤の治療と
激しい副作用に耐え続けました。
医者からは、
「再発は抗がん剤の問題ではなく、
娘自身の問題だ」と説明されました。

でも、私は抗がん剤が効かないのにも関わらず、
副作用が強すぎて、娘の身体が衰弱し、
薬に対応しきれなかったと、
今でも思っています。
結果、娘は余命宣告を受けて亡くなりました。

考えずに医師に従うこと・・・この私の行動は、
その時の状況を考えれば、
やむを得なかったことであり、
責められることではありません。
現在の医療事情の中では、
私だけでなく私の母も、そして殆どの人が
医師の決めた治療に従わされることになっています。

私も子どもの頃、病気ばかりしていました。
生後3カ月で扁桃腺炎、
熱が出たら病院で注射。
喘息発作が出たら吸入。
原因不明の頭痛が起きて、
検査で何時間も痛いのを我慢する。
母も医者に従い、娘の私にそのような
治療方法を強要せざるを得なかったし、
それが治る近道だと信じていました。

母もまた私が娘に感じたように
自分自身が原因で娘が病気になったと、
自信を無くしていたのかもしれません。

私は、自分ではどうにか出来る年齢では
なかったので
されるがまま、従うしかありませんでした。
「元気になる為」
「身体が弱いから仕方がないのよ」
そう言われて、
私が悪いのだと思わされてきました。

娘が白血病になった時、医師任せにせず
免疫力や健康な細胞まで弱らせてしまう
方法でなく、本来持っている身体の力
(自然治癒力)が発揮できる方法を
知る限り試してやりたかったです。
娘には、抗がん剤よりもその方が治る
可能性があったと思っています。

私の身体の訴えが聞けるのは、
私しかいません。
でも、子どもの頃のように、
病気の自分を責めたりしては、
自分の身体の声さえも聞こえなくなり、
どうしたらいいかわからなくなります。
自分が悪いと思ったら、自分の考えに
自信が持てず結局、他の人に
任せることになってしまいます。

まだ、私は時々
自分や自分の身体を責めてしまいます。
大切な自分と身体を責めるのは辛いです。
だから、何を話しても私のことを
絶対責めたりしない仲間に、
辛さを聞いてもらうことで、
自分の身体の声を聞ける人に
なりたいと思っています。

としみ


自分のことを責めずにいられるようになったら、
子どものことも責めずに、そして辛くならずに
話を聞くことが、できるようになると思うよ。

そうしたら、
柔軟に物事が考えられるようになって、
他の人をも責めずに、自分の考えや決断を
伝えることができるようになるよね。

わこ

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