見出し画像

3歳のおすそ分け

息子(3歳)は、毎朝りんごを食べる。
なんならキウイフルーツも食べる。
昨日はキウイをきらしていて、なんでないん?買っといて。って。。

んで、今朝もキウイは無い。リンゴがある。
そんな心底大好きなリンゴを、4切れほど食べる。

「ママ、どっちがいい?」
「え、分けてくれるの?」
「うん。どっちがいい?」
「じゃあ、右のがいい。」
「どうぞ」

けど、私はすでに朝ごはんを食べ終えて、ごちそうさましていた。
なので、そこにあったラップに包んでおいてもらった。

「ありがとう! もうごちそうさましたから、お昼ご飯の時にもらうね。」

息子は、大好きなリンゴを分けてくれた。
4切れしかないリンゴを。
私は一瞬貰うかどうか悩んだ。
だって、4切れしかない。
栄養も摂ってもらいたいし。息子が食べたほうがいい。そう思った。
でも、息子は大好きなリンゴをあげたいと思ったのだ。
その気持ちの方が大事だと思った。
だから、貰うことにした。
こんなとき、ふと子どもの頃を思い出す。
私は子どもの頃、おばあちゃんや母に何かあげた時、「いいよ。あんたが食べんさい」と、言われた。
おばあちゃんも母も、きっと私と同じように考えて、子どもに食べさせる、という選択をしたんだと今はよくわかる。
そんなことも踏まえて、私は貰う方を選んだ。

そのあと、息子は、ラップで包んだリンゴを、ペーパーで包み、お弁当箱に入れ、お弁当袋に入れておいてくれた。

そのお弁当袋を見て、心がぽっとした。


この記事が参加している募集

育児日記

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?