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庭なし集合住宅で都市型コンポストを使ってみたら…:運用編②

庭がなくても使える都市型コンポストLFC(Local Food Cycling)を使い始めて約半年が経ちました。

生ゴミを投入する2ヶ月間を1クールとして、ちょうど3クールが終わったところです。
現状としては

①1クール目にできた堆肥を使い切った
②2クール目に投入した生ゴミの熟成が終了
③3クール目の生ゴミの投入終了し、熟成開始
④4クール目の生ゴミ投入開始

と言う状況です。
前回届いた基材がよく混ぜてあったため、3クール目はTwitterで見かけた「基材を生ゴミ投入の都度足していく」スタイルに変更しました。
その経緯については、前回の運用編①↓をご覧下さい。

①1クール目の堆肥終了

1クール目に投入した生ゴミを熟成した堆肥をプランターや植木鉢などに少しずつ足しながら、スイカやかぼちゃ、青紫蘇などを育てています。
堆肥効果で作物の成長は順調、青紫蘇がわさわさと茂り、長梅雨の間放置しておいたら枝豆が大豆になり、どんどんツルが伸びてムカゴが収穫出来そうです。

②2クール目の堆肥の熟成終了

1クール目の熟成は時々混ぜて酸素に触れるようにしていたのですが、2クール目ではゴミ袋に密閉して1度も開けずに2ヶ月放置しました。

その結果…

1回目の熟成時にはなかったのですが、部分的に白っぽくなっていました。白カビかもしれませんが、白カビは発酵・分解が順調な証拠とサイトQ&Aに記述があるので問題無さそうです。

ただ、2ヶ月熟成したにも関わらず、玉ねぎの皮などがまだ残っているのはやはり酸素が少ないと微生物の活動が鈍くなるからかも知れません。

全体を混ぜてみましたが、よく混ざり切っていない基材があったり、割と固形分が残っているので3クール目の熟成では再度適度にかき混ぜてみようと思います。

全体をよく混ぜたところ、1クール目よりも色が明るく、まだ発酵が不十分に感じましたので引き続き時々混ぜながら熟成させようと思います。

相変わらずアボカドなどの種は分解されません。
気温がかなり高くなって来ましたが、特に不快な腐敗臭はありません。
今のところ虫も出ていません。

③3クール目の生ゴミ投入終了、熟成開始

3クール目の2ヶ月間の生ゴミ投入期間が終了しましたが、基材を1度に全て油紙袋に入れてしまわず、生ゴミ投入の都度足すようにしたため、1クール目、2クール目と比較してやはり分解の進み具合が良さそうです。

混ぜていても全体的に固形分がやや少ない実感があります。

季節的にとうもろこしの芯など入れてみましたが、固いしそのままなので全然小さくなっていませんでした。

季節がら、と言えば他にもとうもろこしの皮、スイカの皮、メロンの皮などの大型の果物生ゴミがまぁまぁ出ましたが、刻んで小さくする手間をかけられなかったのと、コバエの発生を断固として防ぎたかったので入れていません。桃やプラムの皮までは入れました。

公式サイトでは糖分がある方が微生物が活性化するので果物の皮を推奨していますが、春先に柑橘類の皮を入れて青カビが発生したので、環境保全リスクをどの程度許容するかで、意見が分かれるところでしょうね。

私は

・虫の発生を避けたい
・動物性の生ゴミは入れない

と決めているので、元々完全に可燃ゴミに生ゴミを出さないわけではないので問題ないのですが、可燃ゴミに生ゴミを一切出さないようにしたい人はちょっと工夫が必要かも知れません。

動物性の生ゴミを入れないと決めているのは、1クール目で卵の殻を入れたら全然分解が進まなかったので魚や鳥の骨を入れるとやはり時間がかかるだろうと予測出来るため、匂いが強くなるのではないかと気になるので入れていません。

我が家はベランダに設置してあるプランターと植木鉢のみで堆肥を使い切る想定なので、強い匂いは極力避けたいのです。
お庭のある方でしたら土に埋めてしまえばたいていのものは分解されるので、「家庭からの生ゴミゼロ」も実現出来るのではないかと思います。

④4クール目の生ゴミ投入開始

前回に引き続き、基材が良く混ざった状態で届いたので今回も前回に引き続き、生ゴミ投入都度基材を足していくスタイルを継続します。

3クール目の油紙袋を専用バッグから取り出し、45Lのゴミ袋に移して熟成させます。8月に入り、一気に気温が上がったので分解が促進されると良いと思います。
虫の発生については気温が高過ぎてむしろ抑制されるのではないかと予想しています。


コンポスト導入を検討されている方の参考になりましたら幸いです。

引き続き、不定期更新を続けます。

試作のための食材費や、子供達が使いやすい調理器具の購入に使わせて頂きます!