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英文法学習:何を参照するの?

英文法を学ぶときに、覚えるべき文法知識をしっかりと理解することは大切なことです。しかし、理解する際に何を参照するかが問題です。ここで参照すべきは辞書や文法書であり、単語集や問題集ではありません

単語集で得られる情報は限定的ですし、配列もアルファベット順ではないので索引を使う必要があるので、検索性も高くはありません。文法問題集は文法問題として出題される範囲で、そしてページに収まる範囲で文法を解説しています。実際に使う英語をリアルに解説したものではありません(完全に乖離しているわけではありませんが、少しずれています)。これに対して、辞書や文法書はリアルな英語と真摯に向き合った人たちの手によって書かれたものです。これらを使わない手はありません。

なお、ここで言う「文法書」は『○○英文法』『英文法○○』というタイトルのハードカバーのガッツリしたものから、高校で一括購入したりする『○○総合英語』『総合英語○○』というタイトルの本あたりを指しています。『ゆっくりとしっかり学ぶ英文法』をこの目的で利用している人もいるようです。

確かに辞書を引くのは面倒かもしれません。文法書は文字が多くて読みづらいかもしれません。しかし、ことばを使う生活とはそういうものなのです。日本語で書いてある英文法書や英和辞典を使う場合、半分が日本語による作業です。これすら億劫ならば、英語で書いてある英文法書や英英辞典を用いた、すべて英語による作業とあればもっと億劫に感じるのかもしれません。そう感じる人が多いならば、教え手である私たちがもっと楽しく快適にことばを使う生活のお手伝いをしていくべきなのかもしれません(実際やっています)。

今は面倒でも、次に英文法を学ぶときはもうちょっと真剣に取り組みたいと思うかもしれません。それもありだと思います。みんながみんな同じ時期に同じことを学ぶ必要はありません。大学受験も同様です。今回はともかく、本気で勉強してみたいと思ったときに勉強を進めればよいのです。そのときの英文法学習では是非、辞書と文法書を参照してほしいと思います。

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