見出し画像

落ち着いた学びで受験勉強を始める

これから受験勉強を本格的に始めようとしている人の中に、かなりの割合でいるのが、「基礎はだいたい身についている」という思い込みです。この思い込みは思い込みであることが普通です。そして、この思い込みが正しい認識であったとしても、やはり、ダメです。だいたいでしか身についていない基礎は使いものになりません。

特に浪人生は、得点力不足の原因を「慣れが足りない」と分析しがちです。玉葱が入っていないカレーは一晩寝かせても玉葱の味はしません。二晩寝かせても玉葱の甘味は感じられません。三晩、四晩、、、やがてカレーは玉葱の味を生み出すことなく腐っていきます。カレーの一晩を受験生の一浪に置きかえて考えた場合、玉葱のように自分に足りていないものはないのか確認する必要があります。

基礎が磐石でないとわかった場合、次に考えなければいけないことは、自分に合った基礎の学び方はどのようなものか、ということです。中学生向けの学習書で中学レベルの内容を学ぶことに抵抗がないのか、あるいはもっと高校を卒業した人なりの、分析的な大人の学びを志向するのか。特に後者の場合、「そんな幼稚なことはやりたくないし、そもそも自分はそこまで基礎が足りないわけじゃない」という都合のいい自己分析をしてしまった結果今日まで伸び悩んでいた、という可能性があります。

こういうときには、とりあえず書店の中学学習参考書、あるいは高校受験学習参考書の売場で実物を見ながら検討するのがよいのですが、あの売り場に行くのは自分のプライドが許さない、という人もいるでしょう。プライドを捨てろというのは正論ですが、そもそもそう言われる人はプライドが簡単に捨てられない人なのです。だから自分のレベルに合わない参考書に取り組んで心の平安を求めようとするのです。

どなたか、信頼の置ける先生に相談してみるのもよいでしょう。まず、自分現状と思いを伝えて、そこから対話の中で基礎の学び方を決めていけばよいのです。ただし、あまり猶予はありません。2024年入試を目指すのであれば早めの行動が求められます。持田と話してみたい、という方は、こちらからどうぞ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?