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大学受験の「裏技」について

今回は大学受験対策の裏技についてのお話です。入試が近づくにつれて一発逆転を願う受験生が「裏技」という言葉に惹かれるようになるようです。

結論から申しますと、裏技はありません。あるとするならばそれは出題内容、出題形式に不備があるか、たまたま運がいいかといった要因によって裏技が功を奏したと感じられるだけです。実際、出題内容や出題形式に不備のある大学はあります。文法問題や発音・アクセント問題には特によく見られます。そこからの得点はせいぜい全体の1割程度でしょう。それと丸暗記で解ける問題が3~4割あって、それらを合わせると、運が良ければ合格ラインに到達、ということになります。

持田のnoteで何度も繰り返していますが、基礎の充実こそが入試必勝の条件です。英語であれば文レベルの理解力と表現力、そしてそれを基盤とした文章レベルの理解力と表現力です。入試の1年以上前からであれば余裕を持って取り組めるこの基礎固めですが、入試が近づき時間が少なくなってくると、だんたんと苦しくなってきます。しかし、受験勉強に早くから取り組んでいる受験生も、遅れて取り組んでいる受験生も、同じ入試問題を解かなければなりません。通信会社ではないので「ライトプラン」などがあるわけではないのです。

それでもまだ共通テストまで2か月弱ありますし、早慶大入試まで約3か月、国公立大後期試験までは4か月弱あります。まだ基礎の学び直しは可能です。さすがに試験本番の10日前などになると、基礎固めを断念して運を天に任せることを前提とした対策を余儀なくされるわけですが、今ならまだ挽回は可能です。もちろんその覚悟があればの話ですが。別に入試に合格しなくても命に関わるとか、そういうことはありませんし、もう1年浪人するのもひとつの選択肢です。

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