文法的思考・分析的思考・イメージ指向
今回は、文法を学ぶ過程に関わるお話。丸暗記で文法を学ぶのは効率が悪いと言われます。丸暗記という方法を採るかどうかはともかく、文法知識は記憶していなければ使うことができません。大学受験の英語学習で言えば、文法知識を記憶して、最低限の使いこなしができるところまでが受験英語の基礎です。
丸暗記の代案として提案されているのが、理解による学習です。この理解には、ことばを分析的に捉えて考えていくことが求められます。このときに、ことばをことばで解説したものを読んだり聞いたりたり、図やイラストになったものを見たりすることになります。ことばで読んだり聞いたりするのは、そうした学習自体に慣れていない人には結構辛いものがあります。高3になって本格的に受験勉強を始めた人にはこのタイプの学習者も多いと思います。一方で図やイラストによる学習は一目で一定の情報を得ることができるので分かりやすいですが、知識を視覚化する際に一部の情報が漏れてしまい、あまりにも不正確なイラストになってしまうことも少なくありません。このほかに、とりあえず丸暗記から学習を始めて、気づきや疑問が自然に湧いてくるのを待つのも一つの方法です。
いずれにしても、一人で頭を抱えるよりも、対話によって学んでいくほうが効果的です。先生との対話でもいいでしょう。仲間との学び合いでもいいでしょう。対話を通じて頭の中を整理して、文法知識の理解に迫っていくのです。予備校の先生は校舎にいる間は基本的に授業以外の業務はありません。講師室に先生がいらっしゃるときは質問・相談OKということですので、どんどん話しかけてください。高校生の場合も、ご担当の先生にお手すきの時間を伺って職員室や準備室を訪ねることをお勧めします。塾や予備校のフリースペースでわちゃわちゃと学び合うのもいいでしょう。そんな先生も友達もいないよ、という環境の人もいると思います。そんな受験生のために文法能力開発ではオンラインによる英文法個別指導を用意しております。いずれにしても、対話は文法を理解する強力な手段ですので、是非実践してみてください。
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