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【尾鷲サウナ製作PJ】 プロジェクト経緯編〜発電所の撤退が持続可能な産業を考えるきっかけに〜

こんにちは。全国的に紅葉シーズンですが、三重県南部も少しずつ山間から秋の知らせが届いております!
山の恵もこの時期はたくさん獲れて、食卓の料理も色合いが変化している最中です^^

さて、三重県尾鷲におけるサウナプロジェクトについて、今日はなぜ尾鷲?なぜサウナ?という疑問に少し答えていきたいと思います。
急に出てきたけど、どういう経緯があって立ち上がったの?
様々な「なぜ?」に複数回にわたってお答えします!

尾鷲は岐路に立たされています!

前回尾鷲市の概要についてご紹介し、恵まれた自然環境に囲まれていることについて記載しました。ヒノキをはじめとした林業。魚種豊富な漁業。
もちろんこれらは大事な尾鷲の産業でもあり、現在も継続されています。
一方で尾鷲の産業においては大事な要素がもうひとつありました。
それは「中部電力尾鷲三田火力発電所」の存在です。
そうです、尾鷲のもうひとつの顔はこの発電所!!!

尾鷲の発電所は1964年東京オリンピックの年に運転開始され、それから50年以上もの間、尾鷲の産業に貢献していました。

発電所があると産業にそんなに貢献するの??

そうなんです。発電所があると発電所のメンテナンスをはじめとして年間を通じて多くの従業員の方が来訪し、その都度宿泊・飲食・物販など、街の産業に効果を発揮していました。
また、電力会社さんからの税収も、尾鷲市にとっては非常に大事な財源のひとつであります。

また、発電所内にある煙突は高さ230m!!!
これは長年にわたって親しまれてきた尾鷲のシンボルでもあります。
発電所の詳細についてはこちらも(Wiki)

尾鷲煙突

尾鷲の産業と風景を形成したそんな発電所が
2018年に撤退しました。。。。
前々からそうした議論はされていましたが、尾鷲の人々にとっては非常に考えさせられる、大事な出来事です。

上述した通り、この発電所は尾鷲の産業にとって非常に大事な役割を担っていました。こうした事情は全国の他の市町村でも近年はよくある話ではありますが、大規模な発電所の撤退により、その跡地まるごと空洞化する話は他ではあまりみられない話でもあります。

いずれにしろ、この大事な産業が空洞化するということで、林業・漁業をはじめとした尾鷲の既存産業を活かして、この窮地を乗り越えようと林業関係者を中心に立ち上がったことがこのプロジェクトの始まりなのです。
発電所撤退という少し後ろ向きな話からのスタートではありますが、逆にそれに甘えていた部分はあり、既存産業の活性化を考える良い機会でもあると個人的には考えております。

尾鷲の資源・産業を活かして、世の中の人に求められているコンテンツを作り、これまで関わりのなかった人と繋がりたい!
閉鎖的な街の環境をオープンにし、資源の活性化を図ることで、身の丈にあった持続可能な産業を作りたい!
若者からベテランまで同じ方向を向いて立ち上げたのがこのサウナ製作プロジェクトなのです。

文章中心で、事実を並べただけで少し読みにくい部分があったと思いますが、今回も最後まで読んでいただきありがとうございます。
なぜ始まったの?に対しては、基幹産業の撤退で、既存産業(林業など)の見直しを尾鷲の人が当事者意識を持って考え始めた!
ということがひとつ答えになります。
少し後ろ向きな話から入っていますが、様々な議論を何回も経て、今はみんな本気に、熱を帯びてプロジェクトに関わり、それをまた楽しんで取り組んでいます。

長くなってきましたので、なぜサウナなの?プロジェクトメンバーは?の疑問についてはまた次回以降紹介したいともいます!!!
今後もよろしくお願いします。

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