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この広告のレースをデザインした人は…(前編)
レース編みをしながら、それにまつわるお話を書いている owarimao でございますっ!
レース糸の広告について、すでにいくつかの記事を書きました。
次のような広告は、ご記憶の方も多いのではないでしょうか?
![](https://assets.st-note.com/img/1707021229972-apAI1fbB9s.jpg?width=800)
手持ちの本の中で探したら、11点も見つかりました。おなじみのエミーグランデの広告です。キャッチコピーはちょっぴり文学的で、
レースを編み上げる悦び。美しい時間(とき)への誘(いざな)い。
そよ風に揺れる憧憬(あこがれ)
この広告は、かなり長いあいだ使用されていたようです。同じ写真を使いまわしているわけだから、広告費を削減していることがわかります。
手持ちの11点を調べてみると、いちばん古いのが1979(昭和54)年、いちばん新しいのが2004(平成16)年でした。20年以上にわたって使われたわけです。個人的な感覚ですが、昭和から平成にまたがるこの時代は、レース編みの人気がいちばん落ち込んでいた頃ではなかったかと思います。
はるか昔の「レース編みの本」の多くは、本ではなくて婦人雑誌の付録でした。それ自体が販促グッズみたいなものなので、ばんばん広告が載っていました。でも時代が下ると「ブックデザイン」ということが意識されてきて、裏表紙がべったり広告ということは少なくなりました。
ここにご紹介している広告は、本の中身の延長みたいなものだから、「過渡期」の広告といえそうです。
それにしてもこのテーブルクロス、さすがに見事なデザインですね。いかにも正統派のパイナップル模様で、長年広告に使われたのもうなずける傑作です。ただしデザイナー名は書いてありません。
どんな人がデザインしたか知りたくなりませんか? 実は私はその人の名前と略歴を知っています。明日はそのお話をしましょう。
(つづく)
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