春うらら。
これを書いた日は2024年4月6日の早朝でした。
この日は、僕は5日の朝から24時間勤務でした。
五連勤目。
さすがに疲れてる。
だが、この日の勤務が終われば東京です。
観戦する為に。
頑張る。
だが、この日はいつとなく平和だったのです。
僕は受注番だったのですが、電話も殆ど鳴らずに待機で起きていました。
時間だけが過ぎていく。
その間にノートを書いていました。
何度も書きますが、前回の橋本千紘選手戦は僕の中ではダメでした。
緊張感は伝わっても、それだけではダメ。
青木選手が合わせちゃってるのが見えたから。
まとまっていた。
その試合に『闘い』は見えてこなかった。
『強さ』もだ。
青木選手も橋本千紘選手も二選手ならできると思っていたからこそ。
再戦も、もう良いと思っていました。
よくあるパターンです。
例えば、武藤敬司さんと高田延彦さんが試合された後、リターンマッチがあった。
リターンマッチでは高田延彦さんが勝つ訳です。
お決まりのパターン。
それが見えちゃうから怖いのです。
それをも上回る試合をして欲しい。
超える試合を。
そう願っていました。
言いたいのは『強さ』を見せろと。
合わせる必要ない。
プロレスラーとしてだけではなく『青木真也』として積み上げてきた大きさ・深さ・厚みを魅せろ。
感じさせろって事です。
橋本千紘選手は素晴らしいです。
練習量もハンパじゃない。
だがそれ以上に貴方は『青木真也』なんだ。
って事です。
だって強いんですから。
今は『上手』な選手が蔓延っているでしょう。
上手って何ですか?
プロレスが上手って何ですか?
そんなの言葉のまやかしで小手先っていう事だ。
強くなきゃダメだ。
『強さ』の中に全てが詰まってるはずだから。
コンディション・パワー・技術もだ。
だからプロレスラーは『スゴい』んですよ。
朝になり、勤務終了。
家に帰って、お風呂入って、用意して、家を出る。
淡路島のバスセンターから新神戸まで。
新神戸から東京へ。
今回は大好きな、おむすび弁当があったから嬉しかった。
今回も新幹線混んでいました。
東京に着いて、ホテルにチェックイン。
この日は休息日にあてました。
さぁ7日です。
朝に青木選手のボイシーを聴いた。
安心した。
この日は10時30分から水道橋アカデミア・アーザさんで月一の鈴木秀樹選手のCACCセミナーがあった。
実は、この場所から移転されるので、この場所でセミナーされるのは最後と知って顔だけ出させていただきました。
鈴木秀樹選手にご挨拶。
アーザさんにお礼しました。
その足で後楽園ホールへ。
思い出したのが2019年の4月だった。
この日は青木選手と竹下幸之介選手の再戦が後楽園ホールであった。
それを観戦した。
その日も鈴木秀樹選手のセミナーがあって、途中で退席させていただいて、後楽園ホール向かったのだった。
その時の席も東側だった。
エモい感情になる。
前年の2018年12月の福岡での竹下幸之介選手戦は素晴らしかった。
その日は竹下選手も青木選手も素足だった。
この二戦目も素足だった。
ここからもう文脈が広がっていってるのです。
「 何故?」と思わしてるんですから。
あの日の青木選手はしっかりと『プロレスリング』の中に入っていった。
異物・異分子である青木選手がしっかりと試合されていた。
今日はどうなるのか。
見えない。
見えないからこそ、おもしろい。
僕の想いは(ジャーマン・スープレックスだけは出させるな)だった。
橋本千紘選手のオブライトは簡単に出しちゃダメなんです。
大事にしないといけない。
猪木さんは卍固めは『ここぞ』との時に考えて出されていた。
安売りしちゃダメなんです。
良い試合だけではダメなんです。
青木選手に敬意を持ってとか要らない。
二選手にしかできない試合を観たいのです。
前回の試合が『想定内』だったからこそ。
不細工な試合で良いのです。
試合が始まる。
青木真也の選手入場。
橋本千紘の選手入場。
緊張感が流れる。
レスリングの攻防。
ネルソン、フルネルソンの攻防から橋本選手も青木選手もフォールを狙う。
そこからの腕を攻める。
そこからが良かった。
フォールの奪い合い。
から、コブラツイスト。
負けじと青木選手も。
そこからグランドコブラでフォールを狙う。
返した橋本選手は投げを撃つ!
すかさずヨーロピアンクラッチへ!
返す橋本選手!
そこからダイヤル固め!
怒りの青木選手。
コーナーで攻める!
橋本選手の反撃!
スピアーから。
ブレーンバスター!
そこからジャーマン!
だが青木選手は返し、反撃へ。
スリーパー!
この、拘りが良かった。
場外へ。
リングに戻り、素晴らしい攻防へ。
15分ドロー。
僕は長いと感じた。
15分と知らなかったから。
勝てなかった青木選手。
負けなかった橋本千紘選手。
ただ、青木選手はよくドローにした。
色んな意味で。
青木選手が引っ張っていた。
橋本千紘選手も、よく頑張られていた。
『プロレスリング』だった。
だからこそだ。
お客に合わせず引き込んでいた。
そこは大変素晴らしかった。
だが、僕はやはり何かが物足りなかった。
やはりキレイ過ぎるのだ。
纏まり過ぎる。
前回の試合よりは納得した。
だが『青木真也』に求めるのは大きいのだ。
ベストマッチとは言えない。
ただ、良い試合だった。
及第点以上。
そこなのだ。
だからなのだ。
田村男児選手戦を超える試合を観たいのだ。
だが、そうはなかなかいかない。
プロレスは本当に難しい。
ナマモノだから。
『緊張感』は大事です。
だが、それだけじゃないはずだから試合っていうのは。
男女の関係があるって言わせたくない。
こんな時だけ男性・女性と分けるのは違います。
男性であろうと女性であろうと『プロレスラー』なんですから。
青木選手が橋本千紘選手を引き出したって言葉も嫌だ。
引き出しなんて無いんだから。
そういう言葉こそがプロレスをバカにしているのです。
それは、二選手の今までの経験・練習の努力でもあるのだ。
だが『強さ』『闘い』ではなくて、それを見せていこうという感じだった。
それは滲み出るもの。
感じるものなのだ。
グランド重視だけが『プロレス』では無い。
飛んだり跳ねたりするだけが『プロレス』では無いはずだから。
田村男児選手戦が素晴らしかったのは、どちらも『負けられない』という姿に感情移入したのだから。
必死さが見えたのだ。
この日の試合は、橋本千紘選手の良さを出そうという意味合いが見えていた。
出来るからスゴいんじゃないんです。
できなきゃ『プロレスラー』ではないのです。
『自我』は出たのか?って事です。
ただDDTの大会でこの試合をされた意味はあると思います。
そこは本当に素晴らしかったと思います。
SNSでは称賛の嵐ですね。
それで良いんです。
それが答えなのでしょう。
青木選手は楽しかったはずだ。
納得はされたのだろうか。
(追記・青木選手がnote更新されました。是非読んでください)
だが、僕は来て良かった。
って、心から言えます。
だから『プロレス』なんだから。
青木選手の試合を観たい。
もっともっと。
どこのリングでも良い。
また必ず、青木選手の応援に来ます。
青木選手が大好きだから。
会場を出れば、春の暖かさ。
春の日差し。
春の風。
感じた事は、一言。
お疲れ様でした。
ありがとう青木真也選手。
これが今の僕の想いです。
これからだ。
春は始まりの季節だ。
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