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自分に空白を与える

あっという間に11月。
今年もあっという間に終わっていくのだな。
忙しい日々ではあるがこれと言って変わり映えのしない日々だった

と、思ってはいるが1年前と今日とではやっぱり違う。
去年の今頃では私の世界に影も形もなかったビジネス研修に参加することになった。
半分スタッフのような形体だったので、主催側は私が参加するものだと
思っていたようだが泊まりゆえ、家で診ている母をどうするかを決めかねてギリギリまで参加をためらっていた。

そんな私の事情を知りながらも何の躊躇もなく、私をその場に
送り込んだ主催者を,「身勝手な人たちだ」とボヤいてみたが
これくらい強引にしないと私は動かないと知っているからね。

そして始まったビジネス研修。
いつもとは違う日常で、いつもと違った人達との、いつもと違う会話は
ほどよく緊張感と刺激を与えてくれた。
2日間、全く母の事を心配することもなく、家に到着してドアを開ける時点で初めてドキドキと心配が沸き起こった。

「ただいまー!!」
大きな声で言うと。
「おかえり」と、麻痺が残るため活舌の悪い、でものんびりとした
母の声にほっとした。
あれやこれやと声をかけ、状態を聞きながら母の世話をやくいつもの日常に戻った。

母の面倒を見ているだけの日々はどうしても犠牲感が沸き起こる。
自分を大事にすると、母を大事に出来る。
という事を、母から離れる時間を作って初めて気が付いたこと。
キシキシと軋むような日所で余裕は生まれない。
優しさも生まれない。
毎日でなくてもいい、少し空白を持つ自由を自分に許して今日も介護を頑張ろう。

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