見出し画像

《ステップ2》「海外で身に付く力」と「企業が求める要素」とは何か?

こんにちは。本橋です!

前回に引き続き、今回は、留学前に知っておきたいことして、「海外で身に付く力」「企業が求める要素」について知っておくことを挙げたいと思います。

まず次の表をご覧ください。

画像2

画像1

上記の内容を1位から6位まで上から並べてみると、

画像3

いかがですか?

私がセミナーなどで、留学する前の方に、留学中に身に付く力にはどんなものがあるかを尋ねると、『外国語能力』と回答する方が圧倒的に多いといえます。

ところが、このアンケート結果によると、上から5番目です。意外ではありませんか?ちなみに、このアンケートは、私自身も調査研究員の一人として携わった内容で、海外生活をした方1583名にとったもので、回答者の7割以上が習得できたと自覚している能力・資質です。


海外で得た能力・資質は、外国語能力以上に、実は、国際感覚・異文化適応能力幅広い視野コミュニケーション能力主体性・積極性が上位に来ていますね。ですから、海外で身に付つける力を、「語学力」限定の目的で
留学に臨むと実に勿体ないことになります。

この点は、留学前の方はぜひ押さえておきたいポイントです。

いずれにしても、上記のような留学中に身に付く力の項目を”留学前“に意識しておくことで、海外でどんな力を身に付けていけばよいのか、行動計画の立案に役立ちますから、是非、これらの項目は覚えていただきたいと思います。

次に、企業が留学経験者に対して、どんな点を求めているかをご紹介しましょう。まずは、下記の表をご覧ください。


出典:「海外体験を有する若者の採用・活用に関する調査報告書」(平成25年度厚生労働省委託 JAOS海外留学協議会調べ)

画像4

これは中小企業1,069社に、海外体験のある若者に企業が期待する能力・資質に関してアンケートをとった結果です。これらを順に見ていきましょう。

上記の結果を見るかぎりでは、外国語能力は第3位です。外国語力以上に、主体性・積極性やコミュニケーション力が求められています。一般的に留学生の多くは、留学動機を語学力の上達を中心に置いている傾向があるのですが、それだけではコストパフォーマンス的に考えても勿体ないですよね。

採用現場の立場から言えることは、企業は留学したからといって、必ずしも語学力ばかりを求めているのではない、ということ。むしろ主体性のある人や積極性や、コミュニケーション力を磨いてきた人のほうが、実は評価が
高い
ということ。

もちろん、企業によって求める力は、どんな職種、あるいは社風など諸々の要素が絡んできますから、それぞれ異なります。これらはすべての企業が共通しているのではなく、一般的な傾向だということをお断りしておきたいと思います。

さて、ここでさらに注目しておきたい点があります。
それは、「海外体験者に対して求める能力」と「海外生活で身につく能力」の共通項です。実はこれこそが、海外留学生ならではの就活で企業にアピールするポイントと言えます。

ちなみに、共通した能力は、下記の4つです。
「コミュニケーション能力」
「主体性・積極性」
「外国語能力」
「忍耐力・我慢強さ」

これらに共通している点は、仕事に直結する能力だということです。これらの力は、言葉、文化、生活習慣の異なる海外で、つまり、未知の世界に飛び込み、リスクを取って、海外留学にチャレンジしてきた者だからこそ身に付く能力だと、企業は期待しているのです。

コロナ前とコロナ後ではそれも違ってくるのでは?という質問をいただくのですが、私は一緒だと考えます。前回書いたように、確かにコロナによってリモートワークの導入など、仕事の手段は大きく変化する部分もありますが、そもそも仕事そのものに求められている能力・資質は変わりようがないからです。

繰り返します。
大切なことは、留学する前から、海外では上記のような能力が身に付くということをしっかり認識することです。なぜなら、海外でどんな力を身に付けてくるかのプランニング立案に役立ちますし、留学中にこれらの力を意識して行動することで、これらの力がよりスピーディーに、かつ顕著に身に付けられるからです。

いかがでしょうか。
次回は「留学生に対する企業の視点とは?」について述べたいと思います。

お楽しみに!



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?