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失われた20年~バブル崩壊~

こんにちは!

突然ですが私は最近、歴史を学んでいます。

「歴史は繰り返される」「歴史から学べ」って聞いたことありませんか?

歴史を学ぶことでこれから起こりうることを予測できたり、失敗を避けることができると思います。


そこで、今回は歴史と言ってもまだ30年ほどの前の話ですが「バブル崩壊」について勉強しました。

なぜバブルは発生し崩壊したのかを知識がない人でもわかりやすく簡単にまとめていきます。


3つのポイントに分けてまとめました。


・バブルの発端

バブルの発端はアメリカの貿易赤字です。1980年代アメリカはかなりの貿易赤字を抱えていました。輸入が輸出よりも多く、バランスがとれていない状態でした。

その当時、ドルの価値が高く円安でした。そこで日本は海外やアメリカに積極的に輸出を行っていました。

アメリカでは日本製品が安くて品質がいいのでたくさん売れました。日本の製品が売れるとアメリカの製品が売れなくなります。

そこでアメリカで働く人たちは自分たちの製品が売れないのは日本や海外製品のせいではないかという不満がたまり始めました。

その不満はデモを起こすほどになっていたのです。


そこでアメリカは対策としてイギリス、ドイツ、フランス、日本に協力を要請しました。

ドルを安くして貿易格差をなくしていこうという話し合いが行われ、各国が合意しました。これをプラザ合意と言います。この合意が想像以上のドル安、円高を生み出し、1ドル240円から1年で1ドル140円まで下がりました。

これによってアメリカの景気は良くなりましたが日本の景気は悪化していきます。アメリカに輸出しても急に高くなった日本製品を誰も買いません。

こうして日本の景気は悪化し、経済が低成長に向かっていきました。


これがバブルをむかえる発端です。つまりバブルになる前の日本は不景気でした。

日本の景気を回復させるための対策がバブルを生みだします。



・バブルになった原因

日本はこの不景気を回復させるために低金利制政策をはじめました。お金を積極的に貸し出し、経済を回すことで景気を回復させようとしました。

低金利になるとお金が借りやすくなります。

お金が借りやすくなったので、企業や個人で不動産や株を購入し始める人が増加します。

特に不動産を購入する人が増え始めます。買う人が増えると値段も上昇していきます。

土地を買えば必ず値段が上がるという土地神話もありました。

土地を買う人が次々に現れ、買った土地を担保にしてお金を借りてまた土地を買う人も出てきました。

この当時、株や不動産の価値を守る為に、株や不動産を売って出た利益の税金を安くする政策がとられていました。

そのため、土地を買う人はどんどん増えていきます。土地の価格はますます上昇していき、価格が上がるから買う、だから価格が上がるというループ状態になり始めます。

こうしてバブルが膨らんでいきます。

このバブル期の東京23区の土地の価格はアメリカ全土の土地の価格と同じぐらいまで上昇しました。異常事態です。あの広大な土地を持つアメリカと東京の土地の価格が同じなのです。

1億円以上もするいわゆる億ションが飛ぶように売れていきました。株価も土地の価格とともに上昇し、日経平均が史上最高値を記録しました。最高値はプラザ合意の時の3倍にもなります。

このバブル期の就活生は交通費という名目でお金をもらい、「1週間で100万円も貰った」という人もいたと言われています。

また、研修という名目で海外旅行に連れていってもらったり、ボーナスが年4回もあったともいわれています。

このバブル景気は1986年~1991年の5年間続きました。



・バブルが崩壊した原因

しかしいつまでもこの状態が続くわけもなく、やがて終わりを迎えます。

土地の価格が上がりすぎてサラリーマンがマイホームを購入できなくなる、借金をしてまで株や不動産を購入するという問題が発生し始めていました。

この現状の対策として規制がかけられていきます。

まずはBIS規制というものです。

簡単にいうとそんなにお金がない会社がお金を貸してはいけないという政策です。

土地を買うときは額が大きいため、基本はお金を借りて土地を買います。お金を貸しても買った土地を売れば貸したお金は回収できると考えられていたのでどんどんお金を貸していく会社が増えていました。

これは非常に危険な状態であるとされ、規制がかけられました。


次に総量規制という規制です。

これも簡単に説明すると、お金を貸す金融機関に対してお金を貸せる上限を決めて不動産への融資をやめさせるという規制です。

他にも金利も引き上げられたり、土地を持っていると税金がかかるという地価税も取り入れられました。

これらの規制によって土地を買う人がいなくなっていきます。

そうなると「土地の値段は上がらなくなる」と思い始め、多くの土地を購入した人たちは、次々に土地を売却し始めました。すると土地の価格は暴落し始めます。

これによって借金をして土地を購入した人は土地の価値が下がっていき、借金を返せなくなる、お金を貸した金融機関は貸したお金を回収できなくなっていきます。

それによって大手の銀行や証券会社の倒産が相次ぎました。この一連がバブル崩壊です。



この事実を見てみるとバブルは自然に崩壊したのではなく規制によって崩壊したと言えるかもしれません。バブルは崩壊するように仕向けられたのではないかと言われています。

バブル後は就職氷河期といわれ多くの就活生が就職難に陥りました。この時期からニートやフリーターが増加しました。そしてバブル後の経済はなかなか元には戻らず失われた30年ともいわれています。



バブル崩壊の一連の事実を知り、うまくいっている時ほど自分の足もとを見つめ直すことの大切さを学びました。

冷静に考えて土地の値段がずっと上がり続けるわけがありません。それでも当時の人たちは土地の値段が上がり続けると信じて土地を買い続けました。

絶対にうまくいき続けることはありえません。良いときがあれば必ず悪いときもあります。

このことは、私が小学生の時から続けているサッカーでも実感しています。

調子がいいとき、調子が悪いときは絶対にあります。調子がいいときは正直何をやってもうまくいくいきました。それは自分の実力であることも確かです。しかしその時に「俺はすごいんだ」と勘違いし天狗になってしまい、努力をやめて天才になった気分になる人がいます。過去の私です。

そんな考えの人はすぐに上手くいかなくなります。だんだん調子が悪くなって、うまくいかなくなると他人のせいにして、そのうちうまくいくようになるだろうと考えていました。そんなことを考えている人がうまくいくはずがありません。

うまくいき続けることは絶対ない、うまくいっている時ほど自分を見つめなおしてなぜうまくいっているのかを分析する。

これがバブル崩壊で学んだ教訓です。

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