見出し画像

外反母趾④足部外在筋

外反母趾に対しての運動療法をまとめます。
今回は足部の外在筋についてです。


外反母趾への運動療法

第1中足骨底に停止する筋は
・前脛骨筋
・後脛骨筋
・長腓骨筋
が挙げられます。

前脛骨筋

起始:脛骨外側面と下腿骨間膜
停止::内側楔状骨の内側、第1中足骨底
下腿中央部から停止腱が下行
→下腿遠位部で上伸筋支帯の深屈を通過
→足背
→下伸筋支帯の深層を通過

前脛骨筋の筋力強化は、内側楔状骨及び第1中足骨の回内の制限に重要です。

後脛骨筋

起始:下腿骨間膜の後面近位1/2、脛骨、腓骨、長趾屈筋・長母趾屈筋の筋膜
停止:舟状骨粗面、内側楔状骨、中間楔状骨、第2・3中足骨底、立方骨

後脛骨筋の筋腹は下腿深層屈筋(後脛骨筋、長趾屈筋、長母趾屈筋)の中で、最も深層かつ中央に位置しています。
筋腹中央に停止腱が存在しており、多羽状筋の形態をとっています。
下腿後面を走行する停止腱は、長趾屈筋腱の深層を通過し、足根管内で、走行を前下方に変更し、足底面に回り込みます。

後脛骨筋は、
・内返し
・内側縦アーチ
・横アーチ
に作用します。

荷垂位で踵を上げる動作にて踵骨が外反し荷重が母趾球に過刺にかかっているような例では、筋力低下が考えられます。
下腿屈筋群の筋力強化を行う際には、腫骨のアライメントや荷重部位に注意しましょう。

長腓骨筋

起始:腓骨頭および腓骨体外側部の近位1/2
停止:第1中足骨、内側楔状骨、第1背側骨問筋、後脛骨筋腱

筋腹:下腿近位2/3
→停止腱が始まる。
外果の後方で、短腓骨筋の表層、上腓骨筋支帯の深層
→下腓骨筋支帯の深層
→立方骨の外側から足底面

作用:足関節の底屈と足部の外転、回内
外側縦アーチの保持
横アーチの保持
内側縦アーチの保持(第1中足骨に停止する線維束)

長腓骨筋の機能を高めるためには、短腓骨筋と小趾外転筋により、外側縦アーチの剛性を高める必要がある。


足部外在筋も、外反母趾にも影響を及ぼしていることがわかりました。
足関節機能を高めることも重要ですし、それぞれのアライメントに注意した運動が必要ですね。

ではでは

この記事が参加している募集

#仕事について話そう

109,975件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?