変形性股関節症③ーリスク因子ー
変形性股関節症が進行する危険因子とされるものを歩行に着目した文献がありました。
参考とした文献です。
リスクファクター
歩行と関連したリスクファクターがリスクファクターが2つ紹介されていました。
股関節累積負荷
股関節にかかる負荷が大きくなると、関節の裂隙の狭小化がすすむそうです。下記の文献では、「股関節内外転モーメントインパルス×1日の歩数」
及び「股関節屈伸モーメントインパルス×1日の歩数」が股関節裂隙幅の減少に関連している可能性が示されたそうです。
要は、過度に歩いたり階段をのぼらないようにすることが重要そうですね。
では、どのくらいの歩数が理想なのでしょうかね…。
立脚初期の股関節屈曲角度
下記の文献では、歩行中の股関節角度と変形性股関節症の進行を調査していました。結果としては、非進行群に比べ進行群は立脚初期の股関節屈曲角度が有意に大きく、立脚後期の股関節伸展角度が小さかったそうです。
よって、無理に足を前に出さないような指導が必要な可能性があります。
股関節の伸展の減少は、可動域の制限なども影響してきそうです。逆に
、伸展ROMの増大は変形性股関節症の進行を関節的に遅らせる可能性もありますね。
どちらの歩行も、他の関節などに通常よりも負荷を与えてしまい、特に隣接関節の機能低下や疼痛へつながりやすいです。
例えば、股関節周囲筋の筋力低下を体幹で代償した場合、腰椎が伸展位となり、腰部脊柱管狭窄症などへつながりやすいとされます。
このリスクファクターをどのようにすれば減らすことができるのでしょうか。次回以降でまとめます。
ではでは。
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