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ロッカー機能

歩行において、足部・足関節は3つのロッカー機能を有しております。
ロッカー機能についてまとめました。



歩行とロッカー機能

歩行はヒールロッカー、アンクルロッカー、フォアフットロッカーといった倒立振子の作用により、重心は前方へ回転し移動するとされています。

ヒールロッカー

踵接地〜全足底接地で起こります。

踵接地時は、重心が最も下降するため、その衝撃を吸収する必要があります。
筋の遠心性収縮によりその衝撃を吸収していますが、その分前方への推進力が失われてしまいます。
その際に踵を軸とした回転運動により、効率よく前方への推進力を生み出しています。
踵からついて歩きましょうというのはこういうことが理由の一つかもしれませんね。


アンクルロッカー

全足底接地〜踵離地で起こります。

足関節を軸に荷重時の前方への推進力を調節しています。

特にMst後は前方推進力は増加していくことになるため、ヒラメ筋の遠心性収縮での調整が重要となります。


フォアフットロッカー


踵離地〜爪先離地で起こります。

この時期は
・立脚中期で最も高い位置にあった重心の下降
・遊脚側の前方振り出し
が起こるため、下降していく重心を支え、振り出しの時間を稼がなければなりません。

その際に中足骨を中心とした回転軌道で、円軌道を上方へ修正します。

強力な腓腹筋の筋力が必要であり、腓腹筋の筋力が低下するとステップ長を調整することが難しくなります。

また、重心の方向を定めるのもこのフォアフットロッカーとされています。

方向転換などが難しい方はこのフォアフットロッカーに問題があるかもしれませんね。


3つのロッカー機能、まとめると結構重要な機能だったことがわかりました。特に、フォアフットロッカーは方向転換や振り出しなど多くの役割を果たしており、前足部の役割の重要性がわかりました。
早速患者さんに応用してみたいと思います。

ではでは


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