人工股関節全置換術ー側方からのアプローチー

今回は人口股関節全置換術の側方型のアプローチをまとめました。

側方アプローチ（Direct Lateral Approach：DLA）

側方から股関節へ侵入する方法です。
自分はDLAの症例はまだ経験がありません。
あまりTHAとして選択されることは少ないのではないでしょうか。

側方からのアプローチでは中殿筋を切開します。
この手術方法は、皮切が大きいことが特徴です。
そのためメリットとしては、術野がしっかり確保されることがあげられます。

脱臼肢位は　屈曲＋内転＋外旋
があげられます。
深層の外旋筋群を切開しないことが、後方アプローチと脱臼肢位が異なることに繋がります。

この手術では、上記の通り皮切が大きいため、患者さんへの負担はやや大きくなります。また中殿筋は前額面上での安定性に影響するため、中殿筋を切開した後は左右へのバランスや不安定性への配慮が必要ですね。

基本的には、この手術は再置換術などで施行されることが多いそうです。

次回は前方からのアプローチについてまとめます。

ではでは