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米国株師匠🍅アウトライヤー寄稿185

第184回から続く


8月を目途にした今回


第183回寄稿で、「僕にとって、何がポイントかって、ポイントはこれ~TGA(米財務省一般勘定会計口座)を、直近前回、再構築しなければならなかった時とその期間~その時、その期間、株式市場はどのようなパフォーマンスだったのか~ですね。記憶にも新しい前回は金利引き上げとともに。そして、8月を目途にした今回は、その先のリセッション懸念とともに、前回と似た動きをせざるを得ないのではないか、それこそがポイントだと考えております。」と述べました

今日のポイントは~直近前回、再構築しなければならなかった時~それは、2021年12月中旬から2022年の6月を通しての期間でした。この間、株は約2割下落~(アメリカの専門家のご指摘などから)

景気刺激的でもあり、QT効果を相殺する、TGAからのドローダウン(お金の引き出し)が6月初旬で終了ではなくて、6月30日まで、続くことになった場合を頭によく入れて。

上記と併せまして、FRBの2つの緊急貸出制度、BTFP(バンク・ターム・ファンディング・プログラム~3月12日に新設されたFRBの新しい緊急貸出措置)と連銀窓口貸出制度(最長90日間)がいつ終了するのか?

この寄稿やツィートで繰り返し述べておりますが、2008年当時、この連銀窓口貸出制度が終了したのは2008年5月19日でした。ベアー・スターンズの事があった後、まず先に、S&P500は、約15%ラリーして、この措置の終了とともに、下落に転じて行ったという、当時、経緯があります。

今回は、それと併せて、これまでずっとこの寄稿で述べて参っております通り、債務上限が引き上がる、もしくは、債務上限問題が解決を見た後のTGA(米財務省一般勘定会計口座)の推移を注視する必要があります。


ドラムの音に合わせて、僕は行進しない


「価格」ではなくて、「時」。
少なくとも僕は、本日述べております上記全部の終了、変化を確認せずして、アメリカの株(インデックス)をショートするというような行動はとりません

ニュースはニュース。コメントはコメント。
よく英語で、(彼・彼女)のドラムの音に合わせて、僕は行進しない(I don’t march to his/her drum.)という、同調しない時に用いる英語表現がありますが、他の人がどう言おうが、本日述べている上記を確認せずして、僕は、売り目線であり、売り方としての行動をとることはないでしょう。

売っても上にもって行かれる、売っても下がらないでは、売り方としての行動をとる意味がありません。ここで述べているこれが、今のマーケットの素地、素材だと僕は考えております。
どうぞ、今一度、第170回寄稿その他をご参照頂けましたら。


フロス(泡、あぶく)の高さについては、測れません


僕は、S&P500で言うなら、4200なのか4300なのかについては、フロス(泡、あぶく)の高さについては、測れませんし、わかりません。しかし、いずれ、S&P500が5000に向かっていく確率よりも、今、与えられている環境や水面下で起こっているクレジット市場、商業用不動産ローン、資産担保証券、証券化ビジネスの不調、FRBが政策金利を、高く、より長く維持するであろうこと、パウエル議長のフェドプット切り、現在および将来、輪をかけて起こり得るであろう流動性クランチ、逆イールドやLEI・米景気先行指標相互指数が示唆するリセッションの確率などから、いずれ、株は下落に向かう確率のほうが高いだろうから、そう思える時に、売り目線、売り方としての行動をとろうと考えております。

僕の場合はですが、いつも、いつも何かしていないと困るという事でもありませんので、じっくり、気長に、「時」を待って、株式市場を見ていくつもりです。




第186回へ続く




最後に …
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第138回~

第1回~第137回

私、アウトライヤーは、OUTLIER とは関係ありませんが、
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アウトライヤー
より。外れ値です。でも異常値ではありません。
笑って許してくださいね。ごゆるりとお時間ある時ご覧になってください。
背景にある経歴:80年代後半から、ペインウェバー証券会社、メリルリンチ証券会社、ベアー・スターンズ証券会社等々の外資系証券会社東京支店法人営業部門に勤務。外資系企業生活で24年の歳月が流れました。
ペインウェバー証券会社ニューヨーク本社にて、2名のメンターのもと、米国株式業務を基礎から習得。なぜ、2名だったかと言いますと、フロントオフィス業務用に1名=MIT出身のトレーダーで数学者、バックオフィス業務用に1名=米国では名の知れたバックオフィスの専門家でした。当時、NY証券取引所にもしばしば、足を運び、入り口から出口まで、叩き込まれました。その後、日本国内の機関投資家向け外国株式営業に携わり、メリルリンチ証券会社とベアー・スターンズ証券会社では、それぞれ東京支店法人営業部門外国株式営業部長として、東京、ニューヨーク(ウォール街)、ロンドン(シティ)を中心に、アジア諸国も含めて、世界中を飛び回りました。グローバル株式・金融業務に従事する上で、メリルリンチ証券会社では、当時のメリルリンチ・グローバル株式営業部門におけるアジア地域2名のグローバル・エクティ・コーディネーターの1人として、米国株式を中心に、グローバルに株式業務推進役の職責も兼務。(この時とっても楽しかったです)
2012年2月に外資系企業生活を終えました。
同2012年年春から、日本企業の顧問に就任。
一貫して、この30年超の期間、何度も何度も現地に足を運び、そこにいた人々と直接仕事をした事を含めて、アメリカの金融政策、アメリカの株式市場を見つめてきました。
🍅注意事項
①不特定多数の者により随時に、誰でも閲覧可能な無料記事です。
投資助言行為に該当するアドバイスは行いません。短期動向や個別の運用相談に関するご質問へのご回答は一切行っておりません
③投資の最終決定はご自身のご判断と責任でおこなってください。

『アウトライヤー寄稿』は利益を保証するものではありません。

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